つわりで仕事を休む、診断書は必要?働く妊婦さんが知っておきたいこと

妊娠が判明した喜びと共に始まるつわり、辛いですよね。
中には出産よりもつわりが辛かったという人もいるくらい、大変な思いをする人もいます。
普通の生活でさえ、ままならなくなることもある中、毎日仕事をするのは本当に辛いですよね、苦しいですよね。
つわりが辛い時は仕事を休みたいと思いますが、つわりで仕事は休めるのでしょうか。
診断書はもらえるのでしょうか。

つわりに耐えながら仕事を頑張る妊婦さんが気になるポイントをまとめました。

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妊娠した!職場へはいつ報告する?


妊娠を周りにいつ報告するのかは迷うところだと思います。
特に職場への報告は、忙しい時期に申し訳ない、報告しても良い顔をされないのでは、などいろいろ考えてしまうかもしれません。
職場へはいつ報告すれば良いのでしょうか。

通常であれば、周囲への報告は、流産の危険も減り、安定期と言われる妊娠5ヶ月(妊娠16週)になってからが多いでしょう。

ただ、つわりが最も辛いのは妊娠5ヶ月までの初期の時期です。何かあって休むことがあったとき、急に休むと迷惑をかけてしまうことになります。
体調と仕事内容を考えて報告の時期を決めましょう。

立ちっぱなし、重いものを持つ、夜勤がある、といった身体に負担のかかる仕事をしている場合は、仕事の内容を考慮してもらう必要があります。
また、自分だけで行っている業務があるような場合は、事前に妊娠を報告し、何かあったときに業務を代わってもらえるような準備をしておく必要があります。

つわりが重い場合も、体調や要望と共に早めに報告をしておくと安心です。

まずは直属の上司に報告をします。もし必要がなければ同僚には安定期に入ってから伝えるという方法もあります。
ただ、あまり早めに報告してその後に流産をした場合、さらにその報告をしなければならなくなるので、赤ちゃんの心拍確認後で流産の確率が減る時期にしましょう。

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休みたい…許される?


産前、産後休暇については、産前6週間、産後8週間と決まっていますが、つわりに関しての決まりはありません。

つわりはみんな経験するものだし、仕事を休むのは良くないのでは?自分が我慢するべきなのでは?と思う妊婦さんもいるかもしれません。
妊娠、出産に理解ある職場かどうかにもよりますが、つわりで休みたい、というのは言い出しにくい人も多いでしょう。

でも、出産をしたあとも働いていく職場です。辛い状況を伝えて、理解してもらいましょう。

休む場合は、病院からの診断書が必要になることがほとんどでしょう。
休職するときは何日以上で診断書が必要になるのか、休職はどのくらいの期間できるのか、は会社によって異なるので、就業規定を確認しましょう。

診断書はすぐ書いてもらえるの?


つわりでも症状が重い場合は「妊娠悪阻」と診断されることがあります。
妊娠悪阻は、急激な体重減少、尿検査で検出されるケトン体が2プラス以上検出される、といった基準で診断されます。

妊娠悪阻の自己チェックポイントを5つあげます。

  • 体重が一週間で5~10%と急激に減少した。
  • トイレの回数が極端に減った。尿が出ない。尿の色が濃い。
  • 数日、食事を摂れていない。
  • 1日に何度も嘔吐し、水分も摂取できない。
  • めまいや頭痛でフラフラして歩けない。

もし当てはまる症状があれば、妊娠悪阻の可能性もあるので、病院を受診しましょう。
妊娠悪阻は病気なので、すぐに診断書を出してもらえます。入院や自宅療養が必要になるので、仕事も休まなければなりません。

ただ、妊娠悪阻は数値が基準に合わないと診断されません。その場合は医師の判断になるので、診断書を書いてもらえないこともあります。医師につわりの辛さと、仕事を休職したいということを伝え、相談してみましょう。嘔吐、頭痛、倦怠感、といった症状が重い場合、「自宅療養が必要」として診断書を出してもらえる場合があります。

もし理解してもらえない場合は、別の病院で相談してみるのも1つの方法です。大切な出産を任せる病院なので、親身に相談に乗ってくれるというのも病院選びのポイントです。

診断書の代わり?母性健康管理指導事項連絡カード

母性健康管理指導事項連絡カードとは、仕事をしている妊婦さんが病院からの指導を受けた場合にその内容を勤務先に伝えるためのものです。
診断書の代わりの正式な書類として使用できます。

女性労働者からこの「母性健康管理指導事項連絡カード」が提出された場合、事業主の方は記載内容に沿った対応をする必要があります。

仕事を休む場合もそうですが、休まない場合でも通勤や休憩などについての記載があるので、細かい部分を自分の口から伝えづらい場合も有効です。

正社員だけでなく、パートやアルバイトの場合も使用できます。
働く妊婦さんは知っておきましょう。

気になるお金のこと


仕事を休めるのは良いけれど、お給料をもらえないのは困りますよね。
有給休暇と違って、休職期間は基本的には無給です。

ただ、「傷病手当金」と言って、病気やケガで休んだ場合に健康保険組合から手当が出る制度があります。
給与の約3分の2が支給されるので、忘れずに申請しましょう。
支給には「連続する3日を含む4日以上休むこと」が条件になるので、気をつけましょう。

とにかくつらい!終わりは来るの?


つわりは他の体調不良とは違って薬もなく、終わりの見えないもので本当に辛いと思います。
期間も人によってまちまちですが、平均するとつわりのピークは妊娠8~11週、つわりが治まるのは妊娠12~16週です。胎盤が完成し、ホルモンバランスが落ち着くことでつわりも治まると言われています。
確実にいつ終わる、とは言えませんが、徐々に治まっていくものなので頑張りましょう。

つわりが辛い時期は仕事を辞めた方がいいのかな、と思うこともあるかもしれませんが、一度退職するとまた仕事に就くことは大変なので、決断は急がないようにしましょう。

まとめ

  1. 職場への妊娠報告は体調と仕事内容を考えて決める。
  2. つわりで辛い時は無理せず仕事を休もう。
  3. 診断書は妊娠悪阻の場合はもらえるが、そうでない場合は医師の判断。
  4. 診断書の代わりの母性健康管理指導事項連絡カードもあるのでうまく利用しよう。
  5. 休職は無給だが、傷病手当金の制度がある。
  6. つわりは妊娠16週までに治まることが多い。

辛い時は休み、利用できる制度は利用し、うまく周りにサポートしてもらいながら、赤ちゃんのために辛いつわりを乗り越えましょう。

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