陣痛とお腹の張り、違いは?妊婦さんが知っておきたいポイント

妊婦生活もいよいよ終盤、臨月を迎えると赤ちゃんにもうすぐ会える!という楽しみな気持ちと、無事に出産できるのかなという不安な気持ちとで、ドキドキの毎日だと思います。

予定日はあくまで予定なので、赤ちゃんはいつ産まれるのか、陣痛はいつ来るかはわかりません。陣痛は痛い、というイメージしかなく、陣痛が来るのが怖いと思っている妊婦さんもいるかもしれません。

陣痛はお腹の張りによる痛みとは何が違うのでしょうか、
病院へはいつ行けばよいのでしょうか、

初めての出産を間近に控えている妊婦さんが知っておきたいポイントをまとめました。

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そもそも陣痛って何??


赤ちゃんが産まれるとき、子宮が赤ちゃんを子宮の外に押し出すために、規則的な収縮を繰り返します。陣痛とは、この子宮の収縮による痛みのことです。
初めは不規則で弱い痛みが、徐々に規則的で強い痛みに変わっていきます。

妊娠37~41週の期間に産まれる場合は正規産と呼ばれ、陣痛もほとんどはこの期間に起こります。37週より前に産まれることを早産、42週以降の場合は過産期と呼ばれます。
妊娠40週の出産予定日に産まれる赤ちゃんは20人に1人と言われています。

陣痛には、前駆陣痛と本陣痛の2種類があります。

前駆陣痛

弱かったり強かったりと痛みがまちまちで、間隔も不規則です。時間が経過しても一定の間隔にはなりません。
生理痛のように下腹部が重たいような痛みです。

臨月に入ったころに始まり、本陣痛までは数週間かかる人もいますが、前駆陣痛が始まって間もなく本陣痛になる人もいます。

本陣痛

規則的な痛みで、徐々に間隔が短くなり、それとともに痛みも強くなっていきます。初めは下腹部が何となく痛い、というところから、徐々に腰全体に痛みが広がります。

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お腹の張りとは? 張るのはどんなとき??


妊娠初期からお腹の張りを感じている妊婦さんもいますが、妊娠後期になるとほとんどの妊婦さんがお腹の張りを感じるようになります。

お腹の張りの主な原因も陣痛と同様で子宮の収縮です。
子宮は筋肉で出来ていますが、普段は柔らかい状態です。何らかの刺激を受けたときや、出産に向けての準備をすることで筋肉が収縮し、硬くなります。
この状態がお腹の張った状態です。

臨月になると、身体が出産に向けての準備を始めるため、子宮の収縮が頻繁に起こるようになり、お腹の張りが起こることも増えます。

また、子宮が大きくなる感覚や、子宮を支える靭帯が子宮の増大によって引っ張られる感覚をお腹の張りと感じることがあります。

お腹の張りが起こりやすい時をあげておきます。

長時間の同じ姿勢

立ちっぱなしだったり座りっぱなしだったり同じ姿勢が続くと、血流が悪くなり、子宮の収縮が増えます。

身体を動かした後

歩くとお腹が張る、というのも良く聞きます。
妊娠中は体重の増えすぎを防ぎ、出産に向けての体力アップのために、歩いたり、身体を適度に動かしたりした方が良いとされていますが、お腹の張りを感じたときは休むなどして無理はしないようにしましょう。

寝る前

夜寝る前にお腹の張りを感じる妊婦さんも多いようです。
日中の疲れが夜になって現れ、子宮が収縮しやすくなっていることが考えられます。また、昼間は活動していて意識していなかったのが、夜静かに横になると気になるということもあるかもしれません。
仰向けに寝てお腹の皮膚が伸びることが、お腹の張りと感じられることもあります。

冷え

冷えによって子宮の血流が悪くなり、お腹の張りも起こりやすくなります。妊婦さんに冷えは禁物です。特にお腹や腰周りは、冷やさないように気をつけましょう。

ストレス

ストレスを感じることで、血行不良を起こして子宮が収縮し、お腹が張ることもあります。妊娠後期になると、ホルモンバランスが急激に乱れてイライラしやすくなると言われています。出産への不安も増す時期ですが、周りの人に話を聞いてもらったり、好きなことをする時間を作ったり、できるだけストレスを溜めないようにしましょう。

お腹が張ったときは、ほとんどの場合はしばらく安静にしていると治まります。座ったり横になったりするなど楽な姿勢で身体を休めましょう。
血行不良が原因のこともあるので、身体を温かくし、温かい飲み物を飲むなどしてリラックスできるようにします。

お腹の張りと陣痛との違いは??


お腹の張りは、お腹の皮が張り裂けそう、お腹が石のようにかちかちに硬くなる、などと表現され、人によって感じ方が違いますが、陣痛のような強い痛みにはなりません。

また、陣痛のように一定の間隔で起きる規則的なものではありません。一時的なものだったり、ある程度の時間が過ぎると治まるので、そこで陣痛との違いがわかります。

いよいよ!陣痛が始まったら


本陣痛であれば、一定の間隔で陣痛が起こり、その間隔が徐々に短くなっていきます。陣痛が始まると慌てる気持ちもわかりますが、陣痛が始まったらすぐに産まれるわけではありません。落ち着いて、陣痛が始まった時間と次に始まった時間を見て間隔を測りましょう。

初産婦の場合は10分間隔、経産婦の場合は15分間隔になったら病院へ向かいましょう。
持ち物は臨月に入ったらすぐに持っていけるように事前に準備しておきます。何かあった時のために、自分で車を運転して向かうのではなく、誰かに乗せてもらうかタクシーを呼びましょう。タクシー会社を調べておくようにします。

まとめ

  1. 陣痛は子宮の収縮によって起きるもので、前駆陣痛と本陣痛がある。
  2. 本陣痛の場合は規則的に起き、徐々に間隔が短くなり痛みも強くなる。
  3. お腹の張りも陣痛と同様、子宮の収縮によるもの。長時間の同じ姿勢、身体を動かした後、寝る前、冷えやストレスで起こりやすくなるが、陣痛のように規則的な痛みではない。
  4. 本陣痛が始まったら落ち着いて間隔を測り、初産婦さんは10分間隔、経産婦さんは15分間隔になったら病院へ行く

私も、初めての出産の時は陣痛がちゃんとわかるのかが心配でした。
初めは確かにこれは陣痛なの?と思いましたが、徐々に前駆陣痛や張りとは明らかに違う強い痛みになり、これが陣痛!とわかりました。

いつ来るかわからず不安な気持ちもあると思いますが、事前に知識があれば陣痛は必ずわかります。
赤ちゃんに会えることを楽しみに、ゆったりとその時を待ちましょう。

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