
赤ちゃんがミルクや母乳を飲んだ後に吐いてしまうことはありませんか?
苦しくないのか、どこか悪いのかと心配するかもしれませんが、珍しいことではないので驚かなくても大丈夫ですよ。
ただし、病気の場合は要注意です。吐いてしまう原因や対処法を知っておきましょう。
なんで吐いてしまうのか
これは、赤ちゃんの未発達な胃の形に関係しています。
胃の形が大人のものと比べて長細いとっくり型で、食道と胃の境目がしっかりと閉まっておらず、胃の中のものが逆流してしまうのです。
3か月くらいすると胃の入口が、筋肉の発達に伴い閉まってきて逆流も起こりにくくなります。
赤ちゃんの口から喉は、ミルクを飲みやすいような構造になっていますが、同時に空気もたくさん飲み込んでしまう構造でもあります。
空気がたくさん取り込まれると胃も膨らみます。
そのため、げっぷや咳などの刺激で簡単に出てしまったり、飲みすぎた時にも口から溢れ出たりしてしまいます。
首の座る時期になると、大人の口から喉の構造に近づいてくるので、空気を飲み込みすぎないようになってきます。
生後5~6か月ごろまではげっぷをさせてあげましょう。
飲んだ後に度々吐いてしまうと心配してしまいますが、このように溢れ出てくる時期は3か月頃までです。
仕方ありませんので大丈夫ですよ。
吐いたものと、吐いた後の赤ちゃんの様子を観察してみて
赤ちゃんが吐いたものが、乳白色や透明な場合は母乳やミルク、胃液やよだれなので心配しないでください。
少し酸っぱいようなにおいは胃液の匂いです。
吐いた後に赤ちゃんが、機嫌よくしている時には問題ありません。
噴水のように勢いのある吐く時には幽門狭窄症の可能性があります。
他には黄色や黄緑色をしている場合は、腸が詰まったり働きが鈍くなったりして逆流している可能性があります。
あまり嘔吐が続くと脱水症状を引き起こします。
ぐったりした様子でないかよく注意してください。
嘔吐が落ち着いているときに少量ずつ水分補給してあげるといいです。
吐いたものが詰まって窒息しないように横向きにしていた方が安全です。
幽門狭窄症ってなに?
幽門狭窄症とは、この幽門の筋肉が分厚くて胃から十二指腸への流れが悪くなる病気です。
日本では一万人に5~7人が発症するとされる珍しくない病気です。
症状が出るのは生後2~3週間後です。
吐き始めると、どんどん嘔吐が強くなり、噴水のように吐くようになります。
時には鼻からミルクを出すこともあります。
赤ちゃんはおなかがすくのでミルクを欲しがりますが、飲んでも十二指腸への流れが悪いので吐いてしまいます。
その状態が続くと体重が増加しないばかりか減ってしまい、脱水症状となり危険な状態になりますので、早めの受診が必要です。
手術は簡単で確実で、手術後早い時期に吐かずに飲めるようになります。
幽門筋を切開して広げるという方法で、世界中で行われています。手術は1週間くらいの入院でできます。
薬での治療は治るまで時間がかかるので先生とよく相談が必要です。
なお、この病気は女の子よりも男の子に多く見られます。
吐かせないために工夫してみよう!
哺乳瓶なら乳首の穴の種類が色々ありますので、時間をかけて飲めるように工夫してみて下さい。
母乳の出が良すぎる場合は、休憩を挟みながら時間をかけられるようにしてください。
飲んだ後にすぐ横になったり揺らしたりすると吐き戻しやすいです。
げっぷもしばらく時間をおいた後にすると吐きにくくなります。
横にする場合は、頭をやや高めにして顔を横向きにして下さい。
赤ちゃん用に緩やかな傾斜の付いた枕もあります。
バスタオルで代用する時にはずり落ちたり、タオルに埋もれたりしないように気を付けてください。
吐き戻したミルクはシミになりやすいので注意してください。
せっかくのお出かけ着も吐いてそのまま時間が経つと黄色いシミになってしまいます。
げっぷをさせるときは肩にタオルをかけて赤ちゃんをのせた方がいいです。
背中の見えないところでミルクのシミがついている!なんてことがありますよ。