赤ちゃんは首や肩回りの筋肉がつきはじめると、頭や首を縦や横に振るようになってきます。その多くは赤ちゃんの意思表示やクセによるものでごく自然なものですが、中には病気によって首を振ることも…。
私の場合は3か月をすぎたあたりから楽しそうにぶんぶん首を振り始めましたが、あまりにも勢いが強いときもあって見ているこっちはとてもヒヤヒヤしていました…。
赤ちゃんの「首を振る」という行為は自然なものと気をつけて観察しなければいけないものがあります。今回は「首を振るのはどうして?」「病気の場合はどんなケースがあるのか?」という疑問を解決していきたいと思います!
目次
赤ちゃんが首を振る理由ってなに?
赤ちゃんの首振りの多くは成長の過程で自然に訪れるもので、心配することはありません。その理由の多くは気分がすぐれなかったり身体の不快感によるものだったりと色々考えられます。それでは、赤ちゃんが首を振る動作にはいったいどんな意味があるのか?その具体的な理由についてご紹介していきます。
空腹
おなかがすいたときにママのおっぱいを探すしぐさとしての首振りがあります。うちの子はこれがものすごく激しいです(笑)!おなかがいっぱいになるとおさまることもありますが、たまにおなかいっぱいで苦しいという時に首を振って乳首から口を離そうとする動きがありますね。
体温調節ができない
赤ちゃんは自分で体温調節ができません。そのため、「暑い」「寒い」ということを伝えるために首を振ることがあります。首だけでなく身体全体をよじって動かすことで、こもっていた体内の熱を逃そうとすることがあります。
ただ遊んでいる
赤ちゃんは首が座る時期になると、自分で首を動かせることが分かるようになってきます。そのため、周りをきょろきょろと見まわして景色を楽しむといった動作が多くなるため、首を振ることがよくあります。周りを見渡すことが楽しくて、この動作がクセになって好きでやっている赤ちゃんもいるみたいです♪
便秘ぎみ
体温調節ができなくて不快感を訴えるときと同様、便秘でお腹が張っているときも首や身体をよじってしまうことも。また、お腹のガスがゴロゴロというのが気になってしまう赤ちゃんもいるので、そういう時はお腹を「の」の字にマッサージしてあげるといいですね。
かゆがっている
仰向けに寝転がっている時間が長い赤ちゃんは頭の後ろがよく蒸れてしまいがち。また、赤ちゃんは発汗性がとてもあるので身体にあせもができてしまうこともありますよね。そういった蒸れやあせもからくるかゆみに対して首を振ることもあります。耳垢がたまるとかゆみが発生してむずむずすることもあります。
こんな首振りは注意して!ケガや中耳炎・点頭てんかんなどの病気が原因の可能性あり
意思表示やクセなどのほかに、赤ちゃんの首振りには病気が原因の場合があります。首の振り方やその他にあらわれる身体の症状から別状のない首振りと判別できることが多いので、赤ちゃんの様子をしっかりみるようにしていきましょう!
どこか身体にケガをしている
首を振りながら激しく泣く場合、体のどこかが痛がっている可能性があります。そういう時は外傷がないかを確かめてみてください。特に頭を打っている場合は脳に影響してしまう恐れがあるので早急に対応が必要です。そのため、まず一番初めにたんこぶなどの頭の外傷を確認してあげてください。
頭に問題がなければ、腕や足をどこかにぶつけて打ち身のようになっていることもあります。いちど服を脱がせてどこかケガをしている部位がないかをチェックしてみましょう。
何かを誤って飲み込んでいる
赤ちゃんのどに何か詰まって、それを苦しがって首を振りもがいていることもあります。赤ちゃんの食欲や元気がない場合や、口の中に何かが残っている場合、または吐くなどの症状がみられる場合は何か誤飲していないかをチェックしてください。
身の回りにある口にいれてしまいがちな小物や、危険な物を誤飲している場合は命の危険もあります。そういうことがないように、赤ちゃんが間違って口に入れてしまいそうなものは周りに置かないように気をつけましょう。
中耳炎
中耳炎は、鼓膜と内耳の間にある中耳という部分が炎症を起こしている状態のことです。赤ちゃんが首を振る仕草をする場合、中耳炎にかかっている可能性があります。その症状で耳が痛くなったり、かゆくなったりすることがあります。
赤ちゃんがやたらと耳を触ったり、枕やシーツに黄色くドロッとした液体がついていた場合、中耳炎の可能性が非常に高いです。また、首振り以外に発熱や耳の聞こえが悪いなどの症状があるときはすぐに小児科にかかりましょう。
点頭てんかん
別名「ウエスト症候群」ともいわれる病気で、いきなり頭がかくんと前に倒れてうなずくように垂れてしまう症状がでます。生後4ヶ月頃から1歳頃に発症することが多い病気で、ぶんぶんと勢いよく振るというより、首がすわっていない時のように首の力が入らず頭が垂れるようなイメージです。
この病気は素人が判断するのが非常に難しい病気です。私自身、てんかんの症状が出ている赤ちゃんの動画などを見たりもしたのですが、我が子がよくやる素振りとそっくりなので本当に判断が難しいものだと思いました。1歳を迎える男の子に多いとされていますが、少しでも気になるようなら早期発見と早期治療のために早めに病院で受診することが重要です。
通常、赤ちゃんの首振りはそんなに過剰に気にする必要はありません。身体の不快感を訴えるためであったり、首振りという行為に対しての好奇心・楽しさを覚えたりしてやることがほとんどだと思います。私の息子は、今「首振り」という自分の楽しみが増えてとても嬉しがっているように見えます♪頭振りや首振りを覚えることで、今まで見えてこなかったものが見えたり、違う見え方をするようになったんだなぁ思いました。
病気が原因での首振りであっても、きちんと外傷や身体の症状をその場でチェックしてあげれば早期発見・早期治療につなげることができます。あまり神経質にならず、「赤ちゃんの成長の過程なんだなぁ」と思い優しく見守ってあげるようにしましょう!