抱っこは親子の大事なスキンシップのひとつ。赤ちゃんは抱っこされるが大好きですよね。
だけど、抱っこを嫌がられて困ってしまった!なんて経験をしたママたちも多いと思います。
赤ちゃんにとっての抱っことは?なんで嫌がるときがあるの?抱っこについて考えてみます。
赤ちゃんにとっての“抱っこ”とは?
抱っこは親子の大事なスキンシップのひとつ。
赤ちゃんの心身の成長を促す効果があり、赤ちゃんは抱っこされる事が大好きです。
十月十日、ママのおなかの中で過ごした赤ちゃん。
長い間過ごした心地よいママのおなかを離れて不安な赤ちゃんが、唯一安心できる、それが抱っこなのです。
赤ちゃんはママに抱っこされておっぱいを飲んで、ママの鼓動を聞き、ママと見つめ合い心身共に成長していきます。
肌の持つぬくもりは「命の象徴」とも言われているそう。
肌と肌とのふれあいには言葉を越えた「伝える力」があると考えられます。
“抱きぐせ”ってあるの?
抱っこは良いことと思っていても、抱っこのし過ぎは大丈夫なの?と不安に思うママもいると思います。
私も、特に世代の違うおばあちゃんから、「抱きぐせがつくからやめなさい」と言われたことがあります。
この“抱きぐせ”ってなんでしょうか?
そもそも“抱きぐせ”とは、女性の社会進出にともなう育児に関する人手不足を補うため、戦後のアメリカの育児方法がとりいれられた際に提唱された“大人の都合”であると言われています。
だから、私が上の世代の方々に言われた理由も、こういった戦後~高度成長期の働き手をなんとか確保しなくてはならないという社会背景があったということで合点がつきます。
昔のママたちは産後もゆっくり横になる時間もなく、家電製品もなかったために赤ちゃんを横に寝かせるか、おんぶして家事や仕事に勤しんでいたと思います。
では、現在はどのように考えられているかというと、抱っこをされないと、心の成長が遅れとても手のかかる子になってしまったり、他人との接触を嫌がるようになると言われています。
上の世代の方のアドバイスは、今のママたちを怖がらせようとしたり、ましてや嫌がらせをしたいためではありませんが、基本的にしてあげられるとき・赤ちゃんが求めてきたときには、めいっぱい抱っこをしてあげましょう!
赤ちゃんが抱っこを嫌がるときがある?
こんなにも大切な抱っこ、さあ、しましょ!と赤ちゃんに手を差し出し・・たのに、あれ?嫌がられた!?
こんな経験ないでしょうか?私はあります。
たとえば、
- 赤ちゃんが泣いているから抱っこしようとしたら余計に大泣き。
- お出かけしようとしたら抱っこイヤイヤ。
- 自分の子以外の子を抱っこして泣かれたこと
大好きなはずの抱っこですが、意外と拒否されてしまうことがあります・・。
しかし、これもしゃべることのできない赤ちゃんから発せられる大事なサイン!
そこには様々な理由があるはずです。
まず、はじめに考えられることは「生理的欲求」が満たされていないとき。
たとえば、
ねむい、おなかがすいた、
おむつがぬれて気持ち悪い、暑い・寒いなど・・。
泣いている赤ちゃんに抱っこを拒否されたときには、まずはこれらをチェックしてみましょう。
特に、赤ちゃんは暑がり。
想像以上に寒さには強いのですが、たとえ冬でも暖房のきいた室内で元気に動き回っていたら親の想像以上に暑いと感じているかもしれません。背中に手を入れてみて、汗ばんでいるならその証拠。
室温を下げたり、一枚脱がせたりなどの対策をしてあげましょう。
また、このほかチェックしたいことがあります。
それは
どこか痛いところはないか?発熱しているなど、何か病気の可能性はないか?
という点です。
赤ちゃんは上手にしゃべることができませんが、顔色や体温、しぐさなどから判断してあげましょう。
イヤイヤ期での抱っこは?
また、成長と共に抱っこを嫌がる場合もあります。
ひとりでたっちができるようになった、歩けるようになった赤ちゃんは、自らの成長を自ら驚き、うれしく思っているはずです。
内面も成長していきます。
一般に、自我が芽生えるのは生後6か月頃から。
まだ表現できなくても、いわゆる「イヤイヤ期」は始まっています。
そして、先のように活動も活発になってくる生後9か月頃から自我が表現されてきます。
抱っこを嫌がるのも「イヤイヤ期」のひとつの表現かもしれません。
自分よりも小さな赤ちゃんが抱っこされているのをみたとき、
“ぼくはもうあかちゃんじゃない”
そんな風に考えたのかもしれません。
そういうとき、抱っこを嫌がられたからといってママを嫌いになったわけではありません。
抱き上げなくても、そばにいるだけでも大丈夫。
ママにもママの都合がありますから、抱っこを拒否されると困ってしまうシーンもあると思います。
いつでも、必ず、赤ちゃんに合わせきることはできなくても、ふとしたとき、イヤイヤしてくるのも成長の証なんだな、と温かく見守ってあげられるとママの心も軽くなるかもしれませんね。