新生児が母乳を吐く原因とは?内蔵ってどうなってるの?

授乳後、母乳やミルクが赤ちゃんの口からダラダラと出てきたり、ある時は噴水様にピューっと出てくる事はよくあります。
特に月齢3か月ぐらいまでの赤ちゃんがミルクや母乳を吐く事はよくある事です。
もともと赤ちゃんは吐きやすい体の作りをしているので、吐く事が多いのは当然なのです。
ただ、時には体調変化からくるものかもしれない・・・と心配ですよね。
赤ちゃんに吐かれても、吐いた物の状態や吐いた状況を落ち着いて確認し対応しましょう。

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赤ちゃんの内臓ってどうなっているの?

赤ちゃんの消化器系の内臓の状態は大人と全く異なります。
一般的な成人の胃は少し斜めに横たわった状態ですが、赤ちゃんの胃は縦型に近い状態です。

胃の入り口付近の括約筋も未発達な状態ですので、食道との境も明確ではなく、常に胃の蓋が空いた状態です。
また、腸の長さも短い為、まさに1本のホースでつながったような構造と配置になっています。

この為、1度に体内に入れられる量は限られていますし、食べたらすぐ出る(排便)玉突き状態の様な事が多いのは当然なのです。
成人であれば、食べ物を砕くと同時に口の中で空気と選別して飲み込み、その後胃へ送られ蓋がされて消化されていきます。

しかし新生児の赤ちゃんは「砕いて飲み込む事」がまだ出来ません。
「吸う事」しか出来ない状態で産まれてきます。

ミルクや母乳を飲んでいる時に、一緒に空気もどんどん吸い込んでしまいやすいのはこの為です。
ミルクが無くなった後、空の哺乳瓶を吸い続ける時がありますよね。
空気を飲みすぎてしまう可能性がありますので気をつけましょう。

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赤ちゃんが吐くのはなぜ?(のみずぎ、ゲップと共に、病気)

まず、1つ目は飲みすぎが考えられます。
量が多いという事です。

量を飲みすぎても吐いてしまう場合があります。これは大人も一緒ですね。
赤ちゃんは自分の適量が分かりません。

また赤ちゃんの内臓はホース状態でゆっくり消化する機能が発達していません。
その為、量を留めておく事も難しいのです。
一概に、満足するまで与えた方が良いというわけではありません。

赤ちゃんが何度も吐く場合は、与える量を減らして様子を見ましょう。
毎日の体重増加に問題が無ければ、1回の量を減らしつつ、授乳回数を増やす事でカバーしましょう。
母乳は見た目にどのくらい飲んでいるのか量が分かりにくいのですが、授乳時間を目安にしてみるとよいでしょう。

そして2つ目はゲップに伴う嘔吐が考えられます。
大半の場合はゲップに伴う嘔吐です。
飲み込んだ空気が体外へ排気されるのと一緒に、母乳やミルクが出てしまう場合が多々あります。
赤ちゃんの胃には蓋になる様な機能がまだ備わっていないので、吸い込まれた空気をゲップとして出す際に、勢いよく母乳やミルクも一緒に出ていきやすいのです。

また、便秘の際も吐いてしまうケースがあります。
赤ちゃんの内臓は、1本のホースでつながった構造になっています。

その為、便秘になると行き場を失ったものは口から出やすくなります。
便秘の場合、おなかが張っていたり、唸る事が多くなったり、不機嫌になったりします。

時には発熱を伴う場合もあります。
便の回数、便の状態をみていれば、予兆に気づけますので、便の回数や状態を常に確認するよう心がけておきましょう。

もちろん、病気による嘔吐の場合もあります。
内臓が未成熟で体のなかでも動きやすいので胃捻転や腸捻転を起こす赤ちゃんもいます。

その際、症状として嘔吐する場合があります。
お腹が張っていたり、便が全く出なくなったり、発熱があった場合、何よりも母乳やミルクを欲しがらなくなった場合は、すぐにかかり付けの病院に診てもらいましょう。

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吐いたものはどの状態かを見極めよう

とにかく吐いてもあわてない事が大事です。
まずは匂いを嗅ぎ、色を見ましょう。

異臭がせず母乳やミルクの様子なら大丈夫。
ゲップやしゃっくりなど、何かの拍子でつい出てきたものですので安心しましょう。
その後、母乳やミルクをほしがる様子だったら与えても大丈夫です。

便秘の場合の嘔吐物は、体内に入り時間が経った後出てきているので、牛乳が腐った感じの匂いがします。但し色はあまり変化がなく濃いクリーム色ぐらいです。
便秘の赤ちゃんは嘔吐がなくても、既に口臭がなんとなく匂う場合もあります。
便秘かな?と思ったらお腹の張も確認し一度病院で診てもらうと安心です。

ただ、嘔吐物の色が茶色味をおびていたり、血が混ざっている様に見えたらすぐに病院へ行きましょう。そして病院へ行く際は必ず吐いた物を持って行く様にしましょう。
診察や検査がとてもスムーズになります。
吐いた物をキッチンペーパーに取り、そのまま保存袋に入れて持参すれば大丈夫です。

診察の結果が「心配し過ぎてた。。」でもいいのです。
少しでも不安になった場合は、是非病院で診てもらいましょう。
予防にも繋がりますし、ママの安心も得られるのですから、全く問題ありませんよ。

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ゲップの必要性と出し方は?

折角飲んでくれた母乳やミルクを吐き出すのは、正直もったいないですよね。
吐き出したくないのは赤ちゃんも同じ気持ちです。
一所懸命飲んだのですからね。

赤ちゃんは一人ではうまく空気を排気できないので、パパ、ママが手伝ってあげましょう。
空気をお腹に溜め込むと、気持ちが悪いのは大人も一緒です。
気持ち悪さは取除いてあげたいですよね。

赤ちゃんの首を支え縦抱きにし、赤ちゃんの顏を自分に向ける様にして、肩に寄りかけましょう。
そのままママも楽な姿勢で3分程じっとしていましょう。

トントンしなくてもこれだけですんなり出てきます。
自分の方に赤ちゃんの顏を向けておくと空気が出てきた事を感じやすくなります。
大きくゲフッ!と音がしない場合もあるので「出たのかしら…?」と心配になりますが、5分も抱っこしておけば十分です。

自然にシューッと抜けている場合もあります。
念入りにしたいママは背中をさすってあげるといいですよ。さすられる事は赤ちゃんも喜びます。
授乳後そのまま寝てしまった赤ちゃんは無理にゲップさせる必要はありません。

寝ていても先ほどの様に少し縦抱きでじっとしていれば、あくびのついでに出てきたりします。
寝たままでもバウンサーやベビベットで背中を少し高くして寝かせてあげていると、自然に排気していたりします。
何より赤ちゃんは毎日訓練しながら日々成長しているので、執拗にゲップをさせようと気負う必要ありません。「たぶん出たなー」くらいで丁度いいのです。

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