最近はブライダルチェックという言葉も浸透し、妊娠出来るかどうかに関心を持つ女性が多くなりました。
同時に、男性の不妊検査も、昔より一般的になってきていますよね。
ここでは、赤ちゃんを考えているカップルにとって重要な不妊検査について、まとめました。
目次
妊娠が出来る状態かをチェック!不妊検査とは?
妊娠できるかどうかの検査、というと、多くの女性が思い浮かべるのがブライダルチェックではないでしょうか?
ブライダルチェックとは、ひとことで言えば「女性の体に婦人科的な異常がないか」を検査するもの。
一方で、ブライダルチェックよりもさらに一歩踏み込んで、妊娠しにくい、もしくは出来ない原因の追究まで行うことが出来るのが不妊検査です。
なお、不妊症の定義についてですが、
「男女が妊娠を希望し1年間、避妊することなく性交を続けているのに妊娠しない場合」
ということを日本産科婦人科学会が決めています。
ただこの定義に当てはまらなくても、年齢的な心配を抱えている人や、また年齢にかかわらず、自身の妊娠の可能性を知っておきたい人は、積極的に不妊検査を受けることがすすめられています。
ここからは、そんな不妊検査の内容について詳しく紹介します!
女性の不妊検査
女性の不妊検査は、主なものだけでも以下のように様々な種類があります。
問診
身長・体重などに加えて、月経の状態や、妊娠・出産経験、過去にかかった病気などについて問診票に記入し、それを元に診察を行います。
内診・超音波検査
子宮筋腫や子宮腺筋症、卵巣嚢腫などが診断できます。
さらに、子宮内膜の厚さや、卵胞の発育程度を正しく知ることもできます。
ホルモン検査
エストロゲンやプロラクチン、卵胞刺激ホルモンなど各種ホルモンの分泌を調べる検査です。
子宮卵管造影検査
カテーテルを使った検査で、子宮の形や大きさ、卵管の通過性、狭窄の有無などを調べます。
つまり、卵子や精子がスムーズに移動するのを妨げる要因がないかのチェックです。
子宮頚管粘液検査
子宮頚管粘液とは、子宮頚部から分泌される粘液です。
これを調べることで、排卵の時期を推測し、卵巣の機能を知ることが出来ます。
フーナーテスト
排卵数日前~排卵日頃の検査当日、もしくは前日に性行為を行ってから来院し、子宮口周辺や子宮頚管内の粘液を調べます。
検査のタイミングが難しく、何度か繰り返して診断することもあります。
男性の不妊検査
不妊の原因は、当然ながら男性にあることもあります。
まずは検査をしてみなければ、夫婦のどちらに原因があるかはわからないもの。
赤ちゃんを望んでいるカップルの場合は、できることなら最初は夫婦一緒に病院を受診しましょう。
なお、医療機関によっては女性専用となっている所もあるので、確認が必要です。
その上で、男性の不妊検査には、下記のようなものがあります。
問診
女性と同じく、過去の病気などの質問項目に加えて、生活習慣に関する質問などで、精子を作る機能を低下させていないかどうかも診断します
触診
触診で、睾丸に異常がないかなどを確認します。
精液検査
射精された精液中の精子の状態を見る検査です。
精液の量に加えて、一定量の中にある精子の数や運動率、奇形率なども調べます。
なお、男性の精液は毎日新しく作られるため、日常生活のストレスの影響などで検査結果にも差が見られやすいです。
そのため、検査を複数回行い、総合的に結果を判断することが重要とされています。
ホルモン検査
女性と同様に、ホルモンの分泌を調べ、異常がないかを検査します。
気になる費用はどのくらい?
不妊検査の内容は上記の通りです。
では、検査の費用は一般的にどのくらいかかるのでしょうか?
不妊検査は、ホルモン検査や超音波検査など、それぞれの検査ごとに費用が必要になります。
たとえば、保険適用になる場合は数百円~数千円ですむ検査がほとんどですが、中には保険適用にならず、全額自己負担で1万円以上かかる検査もあります。
医療機関によっては、独自のホームページを設けて、そこで各種検査の説明や、かかる費用などを掲載していることもありますので、確認してみましょう。
また、予約の電話の際に、いくらぐらい用意していけばいいかを受付の人に確認しておくと、より安心ですね。
もし、不妊治療を行うとなると、お金はもちろんのこと時間がかかります。
男女問わず、心配なことがある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。