赤ちゃんは、どんな風にあやしてあげるといいのでしょうか。
泣いてしまったら、抱っこする以外にないのでしょうか。
ぐずぐず泣きのときと、大泣きのときと、あやし方は違うもの…?
新生児のあやし方についてお伝えしていきます。
ずっと抱っこじゃないといけないの?
生まれてすぐのうちは、授乳して抱っこしていると、あっという間に眠ってしまっていた赤ちゃん。
ですが、大体、生後20日ごろから、少しずつ起きている時間が長くなってきて、その分ぐずぐずしたり、大泣きしたりすることが増えてきます。
もちろん、お母さんが抱っこしていたいならばたくさん抱っこしてあげてください。
抱き癖などは心配いりません。
また、新生児のうちから使えるバウンサーもたくさんありますので、ご家庭の環境に合ったものをうまくチョイスして活用してみてください。
ところで、新生児の赤ちゃんが泣いている理由には、どんなものがあるでしょうか。
- お腹が空いている
- おむつが汚れている・蒸れて気持ち悪い
- 眠たい
- 構ってほしい・抱っこしてほしい
などなど、もちろんこの他にもありますが、赤ちゃんが泣いているときには、まずはこれらをチェックしてみましょう。
これらには当てはまらないが、ちょっとしたぐずぐずの場合には、
- 体勢を変えたい
- お母さんのお腹から出てきたことがわかってきて不安を感じている
- 周りに対して関心を持っているサイン
であったりすることが考えられます。
お手軽なあやし方
抱っこ以外には、どんなあやし方があるのでしょうか。
- 話しかける
- 鼻歌・歌を歌ってあげる
- ガラガラおもちゃを振ってあげる
- バウンサーに乗せる
- 胎内音を聞かせてあげる
- ひざに乗せてあげる
- ベビーマッサージ
- 外気浴
赤ちゃんはまだ大人の言葉がわかるわけではありませんが、お腹の中にいるときからずっと聞いていた、お母さんお父さんの声が大好きです。
ですから、大好きなお母さんお父さんの声が聞こえるだけでも安心するんですよ。
赤ちゃんのお名前を呼んでもいいですし、赤ちゃんの声に合わせて相槌を打ってもいいですね。
明るい声で、大げさなくらいはっきり反応してあげると赤ちゃんによく伝わりますよ。
同じように、お母さんお父さんの声が歌ってくれると、赤ちゃんはご機嫌になってくれることが多いです。
必ずしも童謡が好きとは限らないようですので、お母さんお父さんが好きな歌を楽しく歌ってあげてみてくださいね。
赤ちゃんの気分や時期によっても、好きな歌が変わっていくようですので、お気に入りの歌を見つけてあげましょう。
ガラガラおもちゃはたくさんの種類が売っていますし、ペットボトルなど空き容器を利用して手作りすることもできますね。
いくつも買い与える必要はありませんし、赤ちゃんが気に入るのは1つか2つのことが多いようです。
2ヶ月くらいから、短い間ですが自分でも握って遊べるようになってきます。
なめても大丈夫なものをチョイスしてあげましょう。
バウンサーも新生児から使える様々なタイプが出ています。
ご家庭の環境に合わせて、使いやすいものが一つはあると、お母さんはかなり助かるのではないでしょうか。
メリーなどをつけられるタイプも多いので、ガラガラおもちゃ同様、赤ちゃんが気に入るものが見つかるといいですね。
胎内音は、おもちゃやCDなどいろいろ出ていますので、試してみてもいいのではないでしょうか。
ビニール袋をカシャカシャする音が好きだったり、ドライヤーの音がよかったり、赤ちゃんによって必ずしも胎内音がいいとは限らないようですが、試してみる価値はあります。
抱っこではなく、膝の上に乗せてあげることでも、赤ちゃんがご機嫌になることがあります。
膝の上ならば、乗せていても食事をすることもできますよ。
ときどき赤ちゃんの顔を見て、「○○ちゃん、ご機嫌だね、お利口だね」といったような声掛けもお忘れなく。
赤ちゃんを腹ばいにして、背中などを撫でてあげることもいい気分転換になるようです。
服を着たままでもいいですし、お風呂上りなどに行うのであれば、保湿剤やベビーオイルなどをつけてあげるといいですね。
腹ばいにすると、首や体を起こそうとすることで赤ちゃんにもよい運動になりますから、その後ぐっすり眠ってくれることもありますよ。
ソファなど転落の危険性がある場所は避けて、お布団やカーペットなどの上で行いましょう。
あやすときの注意点
赤ちゃんをあやしてあげる方法をいくつかお伝えしてきました。
赤ちゃんをあやしてあげるときに気を付けることにはどんなことがあるのでしょうか。
一番は、激しく揺さぶってしまうことによる『揺さぶられ(揺さぶられっこ)症候群』でしょう。
揺さぶられ症候群は、赤ちゃんに対して長い時間振動を与えたり、強い振動を与えたりすることによって、赤ちゃんが脳出血してしまうなどの障害が起きることを指します。
具体的にどれくらいの強さか気になりますよね。
バウンサーや、チャイルドシートで車に乗せることも危険なのでしょうか。
常識的な範囲の揺れであれば、心配することはないと言われています。
高い髙いと空中に何度も放り投げたり、赤ちゃんの首が前後にガクガクとなるように激しく揺さぶったりすることは危険ですので避けてください。
他にも、テレビばかりを見せたり、スマートフォンに子守を任せきりにしたりするようなことは避けましょう。
テレビを一切見せてはいけないということではありませんが、産後すぐはお母さんも目を休めた方が回復によいとする意見もありますので、テレビやスマートフォンはほどほどにしてはいかがでしょうか。
イライラは禁物です
赤ちゃんがぐずぐずしていると、お母さんも気になりますし、理由がわからないと不安にもなりますよね。
赤ちゃんは泣くことでしか自分の意思を伝えられませんので、ある意味泣くのは仕方がないことです。
泣いているのを無視してはいけませんが、ちょっとのぐずぐずで毎回必ず抱っこしてあげなくても大丈夫だということがお伝えできたでしょうか。
泣いてばかりの時期は、渦中にいると終わりがないように感じてしまうこともあるかもしれません。
病気やけがでない限り、赤ちゃんがいつまでもずっと泣いていることはありませんし、気が付けばあっという間に大きくなっておしゃべりし始めていますよ。
そしてお母さんの様子には特にとても敏感です。
泣き止ませなきゃ、と力んでしまったりイライラしてしまったりすると、赤ちゃんはお母さんの気持ちを感じ取って、ますます泣いてしまうことも。
本当に貴重な新生児期を、どうか楽しんで過ごしてくださいね。