新生児の目の動きで注意すべきポイントは?斜視かと思う前にチェック!

赤ちゃん驚き

赤ちゃんの目は、びっくりするくらい透き通っていますね。

 

なんでもお見通しのような気がしてしまうくらいきれいな目をしていますが、実は1歳になるくらいまではあまりよく見えていないのです。

 

赤ちゃんの目の動きで注意することはあるのでしょうか。

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赤ちゃんの目は始めから見えているの?

新生児期(生後4週間以内)の赤ちゃんの目は、ぼんやりとしか見えていません。

 

明るい方を見るのですが、大体30センチ程度の距離までが見えていると言われています。
抱っこしてくれているお母さんの顔くらいまでが見えているということになりますね。まだこのころは、左右の目がバラバラに動いています。

 

その後、生後1~2か月になるとはっきりした色のものをじっと見るようになってきます(ただしまだあまり遠くは見えていないようです)。
これを『固視』と言います。

生後2~4ヶ月くらいになると、『追視』と呼ばれる見え方をするようになります。
これは、目がゆっくりと動くものを追いかけることを言います。

 

色を認識するようになるのもこの時期と言われています。
初めに認識する色は赤なんだそうですよ。

そして生後4か月~1歳くらいになると、両目が連動して動くようになります。
素早く動くものも目で追えるようになり、はっきりと両目でものを見るようになってくる時期です。

 

大人と同じように見えるようになる時期は、個人差がありますが早い子だと生後6か月頃からと言われています。
ただし、近くのものと遠くのものを正しく理解するようになるのは1~3歳ごろと言われていますので、厳密に大人と同じように見えるようになるのは、幼児期になってからなのですね。

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目の動きが気になるって、どんな場合?

新生児のうちは、左右の目がそれぞれ連動する機能が育っていないため、バラバラに動いています。
生後3ヶ月を過ぎたころから、目の周りの筋肉などが発達してきて、左右の目が同じように動くようになってくるのです。

 

まだ左右の目がバラバラに動いている時期であっても、次のよう場合には病院に相談しましょう(必ずしもその病気とは限りませんが、早期発見により、より良い対処をしてあげられればベストと考えましょう)。

 

  • 黒目が、急に上方向に移動する…てんかんの症状の一つに見られます。
  • 眼球が、不安定に揺れたり、上下に動いたりする…脳腫瘍の位置によって起きている可能性も。

 

赤ちゃんの目の異常は、わかっていれば出生時に医師から説明がありますし、多くの場合は経過観察となります。
が、退院後に眼球が揺れるなどの症状に気づくこともありますし、頻繁に起こっている場合には脳の異常なども考えられます。

 

また、目の動きのほかに、黒目の奥が白っぽく濁っていると白内障の可能性などが考えられます。
白内障は高齢者に多い病気ですが、赤ちゃんも先天性の病気から同じような症状が出ることがあるのです。

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『斜視』って何?

物を見ようとしたときに、片眼はまっすぐ見ているのに、もう片方の目が違う方向を見てしまうことを『斜視』と言います。

 

新生児期には左右の目がバラバラに動くのが普通なので、斜視かと疑ってしまうこともありますが、生まれつきの斜視はまれで、生後4か月以降に発症することが多く見られています。
また、赤ちゃんの顔立ちがはっきりしないうちは、斜視であるかのように見えることがありますが、成長するにつれ顔立ちがはっきりしてくると解消されます。これは『偽斜視』と呼ばれています。

 

斜視には次の4種類があります。

  • 外斜視(片方の目が正しい位置にあるとき、もう一方の黒目が外側に向いてしまう)
  • 内斜視(片方の目が正しい位置にあるとき、もう一方の黒目が内側に向いてしまう)
  • 上斜視(片方の目が正しい位置にあるとき、もう一方の黒目が上側に向いてしまう)
  • 下斜視(片方の目が正しい位置にあるとき、もう一方の黒目が下側に向いてしまう)

 

また、上記の4種類とは別に、斜視の状態によっても種類があります。

  • 恒常性斜視(常に斜視になっている場合)
  • 間歇性斜視(ときどき斜視になる場合)

斜視の原因の多くは、遠視や、目を動かす筋肉や神経の異常から来ています。

 

正しい原因を探るためには、MRIなどで全身を検査することがすることもあります。

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気になるときは専門家に相談を

赤ちゃん叫ぶ
産後すぐに気になるようなら、入院中に医師や看護師に相談してみましょう。
また、一か月検診時に相談するのもよいタイミングですね。

 

それ以外で病院に相談する場合には、赤ちゃんの目や視力に関しては小児専門の眼科医でないと診断が難しい場合もありますので、子どもを対象にしている眼科や、子ども病院の眼科での受診がよいでしょう。

 

赤ちゃんが小さいうちほど、病院に行くことに抵抗を感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、専門家の診察を受けることで、必要に応じて経過観察をしてもらうこともできますし、もしも何かしらの病気などがあった時には早期発見・早期治療につなげることができます。

何よりも、お母さんが不安を抱えたまま過ごすのが一番よくありません。

 

何事にも言えることですが、赤ちゃんは自分で言葉にして訴えることができませんので、様子を見て察してあげられるのは、一番近くにいるお母さんお父さんです。
気になること、心配なことがあれば、抱え込まず専門家の力を借りて乗り越えていきましょう。

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