まだ身体がしっかりしていない赤ちゃんの事故、怖いですよね。
まさかここで、というところで起きるのが赤ちゃんの事故です。
赤ちゃんの事故には誤飲、窒息、やけど、など様々ありますが、中でも多いものの1つが転落です。
大丈夫だろう、と思っていたらソファから落ちてしまった、というのも聞いたことがあります。
- 転落してしまったときはどう対処したら良い?
- 病院へは連れて行くの?
- 転落すると赤ちゃんにどんなことが起きる可能性があるの?
- 転落を防ぐためにどうしたら良い?
赤ちゃんのいる家庭に知っておいてもらいたいポイントをまとめました。
目次
赤ちゃんが転落!5つのチェックポイント
赤ちゃんが転落したときは次の5つのチェックをします。
意識はあるか
まず、すぐに泣いたかどうかを見ます。すぐに大声で泣かなかったときは、ぐったりしていないか、焦点は合っているか、呼びかけて反応はあるかを注意して見ます。
意識がなく、ぐったりしているとき、呼びかけに対して反応がないとき、目の焦点が合わないときは脳にダメージがある可能性があります。動かさず、すぐに救急車を呼びます。
骨折や脱臼はしていないか
手足が力なくたれている場合、身体に触れると大泣きする場合には、骨折や脱臼をしている可能性があります。
なるべく動かさないようにタオルや包帯で固定して、病院へ連れて行きます。
6時間を過ぎると炎症がひどくなると言われているので、診察時間外でも、夜間や休日診療に連れて行き、早めに処置をしてもらいます。
嘔吐しているか
転落して嘔吐する場合は、腹部を打った場合と頭部を打った場合があります。
腹部を打って、気持ちが悪く嘔吐している場合はそれほど問題ありません。
ただ、頭部を打って嘔吐している場合は注意が必要です。
頭部に内出血を起こしているか、脳しんとうを起こしていることが考えられます。
転落してすぐの1度の嘔吐は軽い脳しんとうで問題ないと言われていますが、何度も嘔吐する場合は心配なので、嘔吐の回数と時間をメモし、病院へ連れて行きます。
頭部の出血はすぐに症状が出ないことがあるので、48時間は注意して経過を観察します。
2、3日はゆっくり過ごすようにしましょう。
出血はないか
転落した時、何かにぶつかったりして出血することもあります。
ケガはないか赤ちゃんの身体を観察しましょう。
少し擦りむいた程度の出血であれば心配ありませんが、大量に出血している場合は止血が必要です。
赤ちゃんの場合は難しいかもしれませんが、心臓よりも高い位置で、患部をガーゼで押さえて止血します。
大きなケガでなければしばらくすると止まりますが、もし長時間出血が止まらないときは病院へ連れて行きます。
たんこぶはないか
赤ちゃんは頭が重いので、転落して頭を打ち、たんこぶができることもあります。
たんこぶができている場合は保冷剤や氷でタオルやガーゼを使って冷やします。10分冷やして5分休む、というのを数回繰り返します。
たんこぶがあまりにも大きい場合は病院で診てもらうようにします。
この5つのポイントをチェックし、病院へ連れて行く必要があるのかを判断します。初めて赤ちゃんが転落してしまったときは慌ててしまうかもしれません。でも赤ちゃんを病院へ連れて行けるのは一緒にいるお父さんお母さんしかいないので、落ち着いてしっかり見て判断しましょう。
判断に迷ったら!#8000
厚生労働省が実施している小児救急電話相談があります。携帯からもかけられるので#8000へ電話して受診が必要か相談しましょう。
基本的には夜間と休日の受付です。平日の昼間であれば、近くの小児科に電話をして相談してみましょう。
転落はさせない!気を付けるべき5つのポイント
赤ちゃんの転落、できれば未然に防ぎたいですよね。
転落しやすい場所はいくつかあるので、知った上で注意しましょう。
ベッドやソファ
まだ寝返りができない赤ちゃんでも、脚で蹴るなどして少しずつ動くことがあります。寝返りもある日、いつの間にかできるようになるものです。
まだ仰向けで寝ているだけだし大丈夫だろうと思っていると、目を離したときに転落することがあります。
ベビーベッドの柵は、離れる時には必ず上げるようにします。
赤ちゃんは小さいほどおむつ替えも多く、毎回柵を上げ下げするのは面倒ですが、赤ちゃんの安全のためです。
つかまり立ちし始めると柵を越えて落ちることもあります。起きているときはベッドから下ろしておく、万が一の時のために、ベッドの周りにはマットを敷いておくと良いでしょう。
また、大人のベッドやソファには寝かせないようにします。眠っていても動くことがあります。寝かせるときは必ず目を離さないようにしましょう。
大人のベッドに寝かせる場合は、ベッドガードやベッドインベッドを使用するようにします。
ベビーカーやベビーチェア
ベルトを締め忘れて赤ちゃんが落ちてしまい、道路でコンクリートに頭を打ったりすると大変です。
わかっていてもうっかり忘れてしまったり、最後までカチャンと締まっていなかったりすることがありますが、ベルトがしっかり締まっているか、出かけるときには必ず確認することを習慣にしましょう。
抱っこひも
抱っこをしたままかがんで何か取ろうとする時、赤ちゃんがスルっと落ちてしまうことがあります。少し大きくなると、赤ちゃんが暴れて転落することもあります。抱っこひもからの転落は頭から落ちてしまうので危険です。
荷物を持っている場合は一旦置いて赤ちゃんを必ず片手で支える、前かがみにならず膝を曲げてしゃがんで取る、等、ちょっとしたことですが気をつけましょう。
階段
まだ上れないだろうと思っていてもいつの間にか上れるようになっているものです。上ったもののうまく下りられずに転落することがあります。
ずり這いできるようになると1人でいつの間にか移動していることがあるので、階段には柵を付けておくのが安心でしょう。
窓
窓に鍵がかかっていない場合、ずり這いやハイハイで移動して窓を開け、転落してしまうこともあります。
赤ちゃんは大人が思っている以上の動きをするものです。目を話すときは窓の鍵を締める、高さのある窓の場合も赤ちゃんが上れるようなものを窓の近くに置かない、等、気をつけましょう。
まとめ
- 転落は赤ちゃんに多い事故の1つ。
- 転落したときは5つのポイントをチェックし、病院へ連れて行くか判断する。
- 判断に迷ったときは小児救急電話相談へ。
- 転落を防止するために5つのポイントに気をつける。