
普段なら、夜中ほとんど寝息もたてずに、ぐっすり寝ている赤ちゃん。
そんな赤ちゃんが、スピスピ、ズーズー音を立てて、苦しそうにしていると心配ですよね。
赤ちゃんの鼻づまりの原因って、いったい何なのでしょうか?
また、予防・解消方法はあるのか、まとめてみました。
赤ちゃんの鼻がつまるのはなぜ?
赤ちゃんの鼻が、つまってしまう大きな原因は、実はその構造自体にあります。
生まれたばかりの赤ちゃんの鼻って、とっても小さいですよね。
そのため、鼻の穴(鼻腔)もとても狭くなっています。
ところが、赤ちゃんが、一日に作り出す鼻水の量は、大人とそんなに変わりません。
では、その中でも、特に夜に鼻づまりが起きやすい原因は何なのでしょうか?
夜になると活発になる副交感神経が、鼻づまりを助長すると言われています。
夜は気温が下がるため、自然と赤ちゃんの鼻水も出やすくなります。
寒い所にいれば、大人でも鼻水が出てきますよね!
また、夜は、暖房などで部屋の空気が乾燥しやすいのも影響しています。
空気が乾燥すると、赤ちゃんの鼻の粘膜も乾燥するため、鼻づまりを起こしやすくなるのです。
なお、これ以外にも、風邪やアレルギー症状のひとつとして、鼻づまりが起きることもあります。
鼻づまりを予防するには?
ママとしては、大事な赤ちゃんが苦しそうにしているのは、なるべく見たくない!
そのため、鼻づまりが起きる前に、できるなら予防してあげたいところです。
上記のように、赤ちゃんの鼻がつまってしまう主な原因がわかれば、その予防方法も見えてきますね。
まずひとつは、赤ちゃんの小さな鼻にホコリや塵が詰まらないように、常に家の中を清潔に保っておくことです。
赤ちゃんは、基本的に鼻呼吸なので、周りの空気にホコリが舞っていれば、全て吸い込んでしまいます。
そして、部屋の環境を最適に整えてあげること。
温度だけ快適に保ったところで、暖房で部屋が乾燥してしまっていては効果が見込めません。
部屋の中に洗濯物を干したり、加湿器を同時につけたりすることによって、湿度もしっかりコントロールしましょう。
一般的には、部屋の湿度は60パーセント前後に保つのが良いと言われています。
自宅でできる鼻づまり解消法
これらの対策をしっかり行っても、どうしても鼻づまりを起こしてしまうこともあります。
では赤ちゃんが、軽い鼻づまりを起こしているとき、解消してあげるためにはどうすればいいのでしょうか。
赤ちゃんの上体を高くし、鼻水が通りやすい状態にする
最も基本的な対処法です。
赤ちゃんの頭の下の枕を高くしてあげたり、抱っこして状態を立ててあげたりすることで、詰まってしまった鼻水を流れやすくします。
軽い鼻づまりの場合には、これだけで解消されることもあります。
綿棒や鼻吸い器で詰まりをとる
赤ちゃんは、詰まってしまった鼻水やゴミを、自分では取り除くことができませんので、大人が取ってあげる必要があります。
その際、指や爪などを使って取ろうとすると、赤ちゃんの小さい鼻に傷をつけてしまうことがあります。
必ず、市販されているベビー用綿棒や、鼻吸い器などを使用して、優しく取り除いてあげましょう。
また、あまり奥まで取ろうとせず、見える所だけに留めておくのもポイントです。
ちなみに、筆者の娘は鼻のケアが大嫌いでいつも嫌がっていたのですが、ガラガラなどで気をそらすことによって、乗り切ることができました。
病院に行くめやすは?
前項のような解消法は、赤ちゃんの鼻づまりが軽度の場合です。
これらを試しても改善されなかった場合や、さらに重度の鼻づまりを起こしている場合、また鼻水に黄色や緑色などの色がついている場合は、すぐに近くの病院を受診しましょう。
また、鼻づまりの種類には、環境の影響によるものではなく、風邪やアレルギー症状が原因となっているものもあります。
赤ちゃんの鼻づまりが、風邪やアレルギー症状によるものなのかどうかを判断するためには、赤ちゃんの様子をよく観察することが必要になります。
例えば風邪の場合は、同時に咳やくしゃみをしていないか?熱はないか?など、
いずれにしても何か明らかな異常が見られる場合は、すぐに病院に連絡するようにしましょう。
赤ちゃんが鼻づまりで苦しまないためには、常に周りの環境と赤ちゃん自身の様子に、ママが気を配ってあげることが大切なんですね。