月齢がすすみ、赤ちゃんのできる事が多くなって行くにつれ、お父さんもお母さんも楽しみがどんどん増えていっているのではないでしょうか。
食事の面でも、赤ちゃんとだんだんとコミュニケーションができてくる頃には、離乳食も完了期を迎えていることになります。
そこでお母さんが迷うことは、どこから幼児食へと移行させて行くかという事。
振り返れば些細な問題も、夢中で子育てをしているお母さんにとっては大きな問題です。
さて、離乳食の完了期。いったいいつ頃どうすれば良いのでしょうか。
離乳食、完了するのはいつ頃か
離乳食の完了期は、だいたい1才〜1才6ヶ月で徐々に幼児食へと移行します。
この頃になると、お母さんはサポート役になり、口の動きも大人と同じ様に自由自在となってきます。
前歯で噛み切るメニューも取り入れながら進めていきましょう。
一日三回、きちんと食事ができ必要な栄養の大部分を食事から摂れている。
前歯で食べ物を噛み切って、歯茎で噛んで食べれる
コップで300から400ml飲むことができる
完了期に食べる離乳食はどんなものが良いか
人間の脳は3才までに成人の90%の大きさに成長するといわれています。
味の好みも3才には決まるといわれていますので、離乳食の役割はとても重要です。
さて、ではどのようなものが良いのでしょうか。
まずは、毎日ご飯をしっかりと食べさせてあげてください。
そして5大栄養素をバランスよく摂取することを意識します。
- 炭水化物
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン類
- ミネラル
また、青い背の魚はアレルギーがなければ積極的に取り入れましょう。
機能アップさせる栄養素がたっぷり含まれています。
注意しなければならない事は鉄分不足。鉄分も乳幼児にとってはとても大切です。
なお、早くから意識をしても身体に良くない影響を及ぼすので、実際に行うにはまず色んな味に慣れてから。
11ヶ月〜1才頃から意識して行うくらいで十分間に合います。
離乳食、完了期の食べすすめ方
味の好みは、3才までには決まって行きます。食事は健康的な和食を中心とするのがおすすめです。
和食中心の食事は生活習慣病の予防にもつながります。味は大人の3分の1、2倍以上に薄めるくらいの味付けにしてください。
食べ物の硬さは、大人の食事よりもやややわらかく仕上げたくらいを目安にします。
肉だんごや玉子の白身ぐらいの硬さです。歯茎でつぶして食べる練習となります。
食べづらそうならば、硬さの調節しながら無理なく進めていきましょう。
あごを左右に動かしてしっかり噛んでいるかがポイントとなります。
また、この頃にはイヤイヤが始まる時期でもあります。
突然いままでより食べなくなってしまった…という事もあります。
これは、何でも挑戦したいけれど上手にできない赤ちゃんの心理。
ある程度子供の好きにさせて楽しませてあげると緩和します。
なお、食事と食事の間を3時間以上は空け、食事中は大人がちゃんと見守ってあげてください。
注意点
水分を取りすぎていないかチェックする
油、香辛料のとりすぎは避ける
ナッツ類は喉に詰まりやすいので気をつける
ミルクは食事を食べてからあげる
主食、おかずの量はそれぞれ茶碗一杯分を目安にする
離乳食の量とミルクのバランス
※ 以下、ここで言う「ミルク」は母乳も粉ミルクも含めて「ミルク」とします。
赤ちゃんは離乳食を食べ始めると、だいたい10ヶ月頃からミルクを欲しがらなくなります。
しかし、まだまだ赤ちゃんにとって離乳食だけでは栄養として足りません。
朝晩2回(400cc)はミルクをしっかり飲ませてあげてください。
飲まない赤ちゃんには粉ミルクをリゾットやソース、スープなどの食事に取り入れて摂取します。
ただし、完全母乳であれば3回きっちりと離乳食を食べていたら大丈夫です。
この頃には母乳は赤ちゃんのメンタル面で必要とされています。夜だけ飲ませるなどして対応していきましょう。
また、頻繁に欲しがり、離乳食をたべないのであればおもいきってサヨナラさせる選択も必要です。
あまり早い時期にはじめるとアレルギー反応や鉄欠乏性貧血の心配もでてきます。
フォローアップミルクは9ヶ月以降から。
それ以前は腎臓に負担がかかるので注意しましょう。
離乳食とおやつの組み合わせ
おやつは食事に近いものをメニューにし、炭水化物やビタミン類の補給として考えます。
市販の物は油分が多いので時々が理想です。
また、ジュースや乳酸飲料は高カロリーで糖分が多いので注意してください。
1才から徐々に赤ちゃんが食べてお母さんはサポート役として見守り、五才までには幼児食へ移行しましょう。
主食
ほうとう風うどん
大根、にんじん、かぼちゃ、小松菜、鶏肉
甘みのある食材を取り入れ、出汁で味付けをする
おにぎり
たまご、野菜、魚をまぜこみ赤ちゃんの食べやすい一口大にして作る
焼きうどん
にんじんを歯茎でつぶせる硬さにしてあげる
ピラフ
にんじん、たまねぎ、ブロッコリーを入れてバターで味付ける
おかず
野菜サラダ
ブロッコリーをやわらかく茹で、かつお節と少量の醤油で味付け
鯖、鮭、白身
野菜を出汁と水溶き片栗粉であんかけにする
豆腐ハンバーグ
すりごまや桜えびを味付けに取り入れる
食べやすい大きさに片栗粉でまとめる
ジャーマンポテト
細かく切った鶏肉を使ってたまねぎと一緒にあえる
おやつ
シリアルヨーグルト
プレーンヨーグルトとシリアルで、りんごなどの果物も添えるとおいしい
スイートポテト
茹でたサツマイモに牛乳とバターを入れ丸めて5分ほど焼く
表面にたまごを塗ると本格的な仕上がりに
その他のおやつ
また、イチゴを鍋で弱火7〜8分ほど潰して煮詰めるとソースが出来上がり。野菜やヨーグルトにと、色々活用できます。
トマトジュースを活用すれば煮込み料理になりますし、ヨーグルトにマヨネーズをあえればディップになったりドレッシングになります。
味や食感にバリエーションをもたせると、食べ飽きることがなく進めていけます。
体験談
私は、とにかく離乳食作りが苦痛でしかたありませんでした。
そんな母が作った中で赤ちゃんが美味しそうに食べてくれるメニューはうれしくて調子に乗って何度も作っていると、赤ちゃんが飽きてしまって気がつけば貝のように口を閉ざして食べてくれなくなった…という経験が何度もあります。
今回取り上げた完了期になると少しは離乳食づくりにも余裕が出てきていたので、大人と同じような食事に近づいていく、子供の成長が何よりもうれしく励みになりました。
脳の発達の事などにも触れましたが、難しくまじめに考えると疲れてしまいます。
あまり凝ったものを頑張りすぎず、ベビーフードも上手に活用していってお母さんも楽しみながら赤ちゃんの成長を見守っていってください。