赤ちゃんって本当によく熱を出してしまいますよね。大人と違って体温調節できないために冷えやすかったり暑がったりと本当にめまぐるしく体調が変わるもの。そんなとき、熱がでたらすぐに「お薬を飲ませなきゃ!」なんて思ったりしていませんでしょうか?そして、飲ませたにもかかわらず熱がなかなか下がらず効き目がないなんて場合も…。
でもそれって、もしかしたら解熱剤の使い方が間違っていたり、効果的に作用するタイミングを逃してしまっているからかもしれません…!あるいは、子供の熱に対しての間違った知識があるのかも…。
熱が出た場合、薬に頼る前にまずどのように対処すべきか?その他、解熱剤を使うときのタイミングや病院にすぐに連れていくべき症状についてまとめましたのでご紹介していきたいと思います!
目次
解熱剤を使う前に!赤ちゃんの熱を下げるための4ステップ
「熱が出たらまずは解熱剤!」…それはちょっとストップしてください~!子供が辛そうにしているから早く何とかしてあげたいっていう気持ち、ものすごく分かります。だからこそ、子供が一生懸命薬を飲んだのに効き目がなかったら余計かわいそうですよね。
発熱の症状があったら最初にやるべきこと4ステップを試して、まず熱が下がりやすい状態を作ってあげましょう!
①あせりは禁物!とにもかくにも安静に
なんといっても熱が出たら「安静」にさせてください!焦ってバタバタしてしまった勢いで子供もあちこちに移動させたりなどしないように。最初に横になって休ませ、寒そうにしていたり顔が青ざめていたら布団を多めにして温かくしてあげてください。早まってこの段階で解熱剤を投与しないようにしましょう!
②汗をかいているか確認し、拭いてあげる
布団をかけて暑がっている様子であれば、一度汗をかいているかみてあげましょう。その際、蒸しタオルなどで身体を一度拭いてあげたあとに新しい下着に取り換えてあげてくださいね。
③こまめに水分を取らせる
汗がだいぶ出ているようであれば、水分をとらせます。少しずつの量を回数を多めにしてあげてみましょう。温度はぬるめか、やや冷たいものがオススメです。私は、赤ちゃん用の麦茶や湯冷ましをよく飲ませていましたよ!
④身体を冷やす
熱が出たらまずどこを冷やすべきか?最初におでこを冷やしたくなりがちですが、実はそんなに体温を下げる効果がないんです。濡れたタオルなどで首の後ろや背中、膝の裏、太もも、わきの下を冷やすといいですよ!
それらの下に通っている太い血管を冷やすことで冷たい血管が全身にいきわたり、効果的に熱を下げてくれるのです。薬局でわきの下専用の冷却アイスが売っていたりするので、万が一に備えて用意しておくとGOOD。
しかし、赤ちゃんは体温調節がうまくできないのであまり冷やしすぎると平熱より下がってしまうので気をつけてください。
解熱剤の正しい使い方と効果的に使うタイミング
上述のように対処してもなかなか赤ちゃんが落ち着かないようであれば、解熱剤を使うのも手段のひとつ。しかし、誤った服用の仕方をすればもちろん効き目も半減してしまいます。解熱剤に関する正しい知識と、使うべきタイミングについてきちんと理解しておきましょう!
解熱剤の正しい使い方
解熱剤は屯用
「1日〇回」というように、定期的な使用は適しません。症状が出たときなどに必要に応じて薬を使用するようにしましょう。
残った分を使いまわさない!
前回使って残っている飲み薬や、使用量が1/2などの場合など、前に使ったものを使いまわすのはやめましょう。使った分の残りはきちんと捨ててくださいね!
冷蔵庫で保存
エアコンの温風があたりやすい場所、日の当たりやすい場所などに薬を置きっぱなしにしていませんか?特に坐薬タイプは体温で溶けるように出来ているので、暖かい場所で保管しておくと、溶けだしたり成分が変わったりしてしまうのです。そのようなことを避けるために、必ず冷蔵庫で保管してください。
解熱剤を使うタイミング
解熱剤は熱が上がっている最中に使用しても、あまり効果はありません。熱がこれ以上上がらないピーク時に服用するのがベストなタイミングです。
発熱する際に寒気の症状が出ることもあります。ですが、寒気があるうちはまだ熱がピークに達していないので解熱剤を使うタイミングとは言えません。赤ちゃんの手足が冷たいかどうか確認して、まだ熱が上がりそうだと判断した場合はしばらく様子をみましょう。
病院へ行くタイミングの見極め方
熱が出ると心配になってしまいますが、前述のように赤ちゃんは体温調節ができないため熱をもちやすい体質です。そのため、熱があっても元気な様子であれば特段急いで病院にかかる必要はありません。
それでは、どのような場合にすぐ病院に行けばいいのか?そのタイミングの見極め方について伝授していきます!
1日の熱の上がり下がりが激しい場合
いきなり38度5分以上に発熱した場合や、熱の上がり下がりが激しい状態が1日続いた場合などは病院で診てもらうようにしましょう。38度の熱があっても、ニコニコして元気そうにしていたりミルクや母乳を飲む食欲があるのであれば、急いで病院にかかる必要はありません。
発熱以外の症状がある場合
嘔吐や咳など、発熱以外の症状が見られる場合もすぐに病院に行きましょう。また、呼びかけても反応せずにぐったりしていたり、食欲がなかったり、呼吸が苦しそうだったりしたときも緊急性が高いのですぐに小児科にかかるようにしましょう。
水分摂取ができておらず、おしっこが出ない場合
発熱すると体内の水分が失われ、おしっこの量と回数が減ることがあります。ミルクや母乳も熱のせいで飲めず、水分補給もきちんとできていない場合は脱水症状の恐れがあります。よだれが少なかったり唇が乾燥していないかどうかも注意深く観察しましょう。
高熱で赤ちゃんが辛そうにしていれば、すぐにでも病院へ連れていきたいと思ってしまうのは当然。しかし、赤ちゃんの場合熱の高さと緊急性はあまり関係がなく、「どのくらい熱があるか」より「熱が上がったり下がったりしているか」の方が重要です。
熱が上がり下がりする時間の感覚や最低体温と最高体温の温度差など、経過を観察しながら記録しておくと病院でお医者さんに様子を伝えやすいのでオススメですよ!
熱が出るということは、赤ちゃんが体内にいるウイルスや細菌に頑張って対抗している証拠です。ウイルスや細菌を殺そうとしている最中なので、熱が出ているのは良くなっているサインと捉えることもできます。
まずは慌てて薬に頼ろうとせず、お母さんがきちんと赤ちゃんを楽にできるようにサポートできるようにしましょう♪