ふっくらした体つきで、大きなお腹を幸せそうに抱える妊婦さん。
そんな妊婦さんのために、妊娠後の体重増加について調べてみました!
妊娠と体重増加
妊娠すると当然、母体の体重は増えます。
さらに、妊娠中は赤ちゃんに十分な栄養を与えるため、また、産後の授乳期に備えるために、ママの体に脂肪がつきやすくなっています。
女性ホルモンの変化によって食欲も旺盛になるので、その影響で体重が増えすぎてしまう人もいます。
しかし、妊娠中の体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの病気の引き金となってしまうため、気をつける必要があります。
一方で、人によっては妊娠初期からつわりがひどく、あまり食事が多くとれなくなって、逆に体重が減ってしまうこともあります。
妊娠前からやせている人が、このように妊娠中の体重増加も少なくなってしまうと、赤ちゃんに十分な栄養がいかずに低出生体重児を出産するリスクもあります。
このように、妊娠中は、体重が増加しても逆に加減しても赤ちゃんにとって良くないため、妊婦さんには適切な体重管理が求められるのです。
体重が増えるのはいつから?
では、妊娠してから、実感として体重が増え始めるのはいつ頃からなのでしょうか?
しかし、いわゆる妊娠初期とされる妊娠2か月~4か月ごろは、まだ赤ちゃんの重さは数g~100g程度。
ママの体重が増えるのには少し早いですね。
よって、この時期に何kgも体重が増えている場合は、妊婦さんの食べ過ぎであることが多いです。
一方、妊娠初期につわりがひどい場合は、この時期に妊娠前より体重が減ってしまうことも多々あります。
その場合、いわゆる「安定期」とされる妊娠中期以降に、体重が戻り、そして増えていく人が多いです。
筆者は実際このパターンで、妊娠6か月になってようやく妊娠前の体重に戻りました。
なお、安定期に入ったとたん、食欲が旺盛になって、これまでの反動もあり食べ過ぎてしまうケースもありますので、注意が必要です。
結論として、もちろん個人差はあるものの、平均すると妊娠5~6か月頃から体重の増加を感じる妊婦さんが多いです。
体重増加のめやすは?
前述のように、妊娠中の体重は、増えすぎても減りすぎてもよくありません。
では、理想的な体重増加のめやすはあるのでしょうか?
一般的には、肥満度を示すBMIの妊娠前の数値を基準に、その後の体重増加を管理します。
BMIは、
妊娠前の体重【kg】÷(身長【m】×身長【m】)
で算出することが可能になります。
この数値によって、以下の3パターンに分けられます。
BMI18.5未満(やせ型)
出産までの体重増加は9kg~12kgがめやす。
体重を気にするよりもむしろ、栄養不足にならないようにしっかり食べることを意識するよう、医師から言われることも。
BMI18.5~25.0未満(標準型)
出産までの体重増加は7kg~12kgがめやす。
週に500g以上の体重増加がある場合には注意が必要だとされています。
BMI25.0以上(肥満型)
出産までの体重増加は人によるため、個別で医師との相談が必要です。
妊娠初期からの計画的な体重管理を検討する場合もあります。
自分がどのパターンになるかを知るためには、妊娠前の体重を覚えておき、BMIを計算する必要があります。
どうしても妊娠前の体重がわからない場合には、最初の健診で測定した体重を基準とする場合もあります。
食生活と運動を大切に
しかし、お腹には大切な赤ちゃんが宿っていますので、もちろん過度なダイエットはNG!
基本的には、食生活と運動で体重をコントロールしましょう。
まず食事は、一日3回、決まった時間に規則正しくとることが大切です。
脂っこいものや甘すぎるもの、塩分の高いものは避けて、野菜を中心に、1日30品目以上を目標としたバランスの良い和食を心がけましょう。
赤ちゃんの栄養のためにも、食材の偏りはよくないので、毎日いろんなものを食べることが大切です。
加工食品や市販のお弁当などは、カロリーが高くなりがちな上、添加物などの心配もありますので、妊娠中はなるべく避けましょう。
運動は、激しすぎるものは当然NG。
ウォーキングやお散歩などの有酸素運動を中心に、体を動かしましょう。
時間は1日30分~1時間くらいが目安です。
必ず履きなれた靴で、転倒には細心の注意をはらって行いましょう。
人通り・車通りが多い道も避けた方が無難です。
適度な運動は、体重をコントロールするのと同時に、お産に向けての体力作りにもなります。
健康的な食事と適度な運動を日々続けることで、出産への自信を高めていきたいですね。