妊娠すると、女性の体は出産や育児に向けてどんどん変化していきます。
でも、妊娠判明前、妊娠超初期から胸の張りを感じていた妊婦さんもいるのだとか。
そんな時期から胸の変化は始まっているのでしょうか?
気になる妊娠中の胸の張りについてまとめました。
妊娠すると胸が張るってホント?
妊娠していることが判明するのは、生理開始予定日の1週間くらい後になりますが、それ以前の、妊娠超初期の段階から体の変化を感じる女性も少なくありません。
胃痛や腹痛、便秘、そして胸の張りや痛みなど…。
妊娠超初期の胸の違和感には、次のようなものがあります。
- 胸が張る
- 胸が硬くなる
- 乳首がヒリヒリ痛む
- 乳首にかゆみを感じる
などです。
赤ちゃんが生まれてから母乳を与えるために、妊娠すると胸がその準備のために少しずつ変化していく、というのはわかりますが、ちょっと変化の始まりが早すぎるような気もしますよね。
また、普段から生理前や生理中にも同様の胸の張りを感じている人もいますので、そういう人にとっては、生理の時と妊娠した時とで、胸の違和感にはどんな違いがあるのか気になるところだと思います。
そこで、ここからは妊娠中の胸の張りについて、そのメカニズムや期間、生理時との違いなどを順に解説していきます。
胸の張りの原因は?
妊娠中期から後期にかけての胸の張りについては、まさに出産後の授乳のための準備が原因と言えます。
つまり、乳腺や乳管が発達し、乳房が膨張して大きくなることで、痛みやかゆみを感じるのです。
では、妊娠超初期の胸の張りも、同じ理由なのでしょうか。
厳密にはそのメカニズムは少し違っています。
妊娠超初期には、子宮の発達を促すために女性ホルモンが分泌されるのですが、その女性ホルモンの副作用として痛みを強くしてしまうという効果があるのです。
ですので、妊娠中~後期の胸の張りが胸の発育そのものに起因しているのに対して、妊娠超初期では子宮の発達のためのホルモンの働きに起因しているという違いがあります。
もちろん、感じ方も人それぞれで、妊娠超初期に胸の違和感がまったくなかったという人もいれば、泣いてしまうほどの激痛があった人、衣服や下着がこすれてヒリヒリしたという人もいます。
妊娠超初期症状のひとつと言われる胸の違和感ですが、なかったからと言って妊娠していないとがっかりする必要はないというわけですね!
いつから始まる?いつまで続く?
妊娠超初期症状として胸の張りや痛みが現れる場合は、早い時には排卵の直後から始まります。
つまり、次の生理予定日の1週間ほど前からということになります。
普段の生理の時に感じる違和感(PMS=月経前症候群のひとつ)も、だいたい同じような時期に始まるケースがあるので、この時点ではPMSなのか妊娠したのか判別できません。
もちろん、普段PMSの症状がない人ならば、この時点での胸の違和感に「あれ?もしかしたら…」と気づくことがあるかもしれませんね。
それでは、妊娠による胸の張りや痛みといった違和感は、いつまで続くのでしょう。
終わる時期には個人差が大きく、一概に言うことはできませんが、つわりが軽くなってきたころに胸の違和感も軽くなってきた、という人が多いようです。
つまり、妊娠5か月くらいになり、安定期に入ったころに、体調が全体的に落ち着いてくるというのですね。
中には、胸の違和感があったのはほんの数日だけだった、という人もいますし、出産まで胸が張っていた、という人もいます。
同じ人でも妊娠によってまったく違うこともあるので、女性の体というのは本当に不思議ですよね!
生理の時とはどう違うの?
妊娠超初期症状のひとつとして胸の張りや痛みを感じる場合、普段の生理前の違和感と判別できない、とお伝えしましたが、妊娠を待ち望んでいる人にとっては、やはり少しでも早く妊娠に気付きたいものですよね。
ここでは、妊娠超初期症状と生理との違いについてまとめていきます。
妊娠超初期症状と生理前症状とで、胸の張りや痛みを感じ始める時期にあまり差異はなく、早ければ排卵直後から始まる、ということがわかっています。
でも、その胸の違和感が、生理ではなく妊娠に由来しているものだとすると、次のような特徴がみられます。
- 生理開始予定日から1週間以上たっても、まだ張りや痛みが続いている
- 普段の生理時よりも胸全体が強く張っている
- 乳首にチリチリとした痛みや違和感がある
- 乳首が服や下着に触れるたびに痛む
- 乳首や乳房がかゆい
- 乳首にブツブツができる
もちろん、感じ方に個人差があるので、妊娠している人がみんなこのように感じているわけではありませんが、一般的には、生理前と比べて胸の違和感が強く、長く続くという特徴があるようですね。
このように見てくると、妊娠に伴う胸の張りや痛みといった違和感は、個人差がとても大きいことが分かります。
症状が強く出てつらい人も、まったくなくて逆に不安だという人も、妊娠の最終判断はお医者さんの診断を待ちましょう。
自分の体が出産や育児に向けて刻々と変化していくのは、嬉しくもあり、戸惑うこともあり、なんだか複雑な気分になることでしょう。
でも、その複雑な気持ちを抱えながら、みんな少しずつママになっていくのです。
体の変化に心がついていかない時期もあるかもしれませんが、妊娠しているという自覚をもって、赤ちゃんとの対面を楽しみにしながら、素敵なマタニティライフを送ってほしいと願っています。