妊娠を確定する際に用いる簡易妊娠検査薬は、尿を使って検査をしますよね。
その他にも妊娠中は検診の度に尿検査を行い様々な事を調べます。
尿を取ることでどんなことが分かるのか知っていると、妊娠中の体調管理に役に立つことがあるかもしれません。
妊娠すると頻尿になる原因
妊娠するとトイレが近くなると良く言いますが、何故トイレが近くなるのでしょうか。
それは妊娠することで子宮が大きくなり、膀胱が圧迫されるからなのです。
子宮と膀胱の位置は近いところにあるので、妊娠したことで膀胱が圧迫されてしまうのです。
他にも妊娠したことによる身体・環境の変化やストレスがかかると頻尿になってしまうことがあるとも言われます。
膀胱が圧迫されることによる頻尿は子宮がある程度大きくなり、お腹の上の方へ上がっていけばおさまってくるとも言われていますが、妊娠後期まで続く場合もあります。
一日に何度もトイレに行くことは大変ですし、外出先ではなかなかトイレを見つけられない事もあるかもしれません。
カフェイン入りの飲み物は利尿作用がある上、妊娠期間中は胎児に影響があるので控えた方がいいと言われています。
全く飲んではいけないと禁止されている訳ではないので、過剰摂取にならないように意識するようにした方が良いでしょう。
最近ではカフェインレスのコーヒーやお茶などもありますので、妊娠中はそちらにシフトした方が安心かも知れません。
また、寒い時期は頻尿になりやすいので、温かい格好をしたり、飲み物は常温以上の温度の物を摂取するなど工夫するといいかもしれません。
頻尿の場合、トイレに行っても出ない場合や出ても量が少ない事がありますが、我慢をすると膀胱炎など他の病気に罹ってしまうことがあるので、我慢をせずにトイレに行くようにしてください。
定期健診で行う尿検査で分かる事
あなたは尿が血液から出来ているって知っていましたか。
そんな尿が作られているのが腎臓なのですが、腎臓で血液から不要な物だけを濾して出てきたのが尿だと言われています。
健康な腎臓であれば不要な物だけを濾し出すはずが、腎臓が弱っていると必要な栄養までも尿として排出してしまうことがあるのです。
腎臓の働きを検査するのが尿検査です。
妊婦検診で特に重要とされているのが、「糖とたんぱく」の値です。
この二つは通常必要な栄養素として身体に吸収されるものですが、腎臓が弱っているとそれが尿に混ざって出てきてしまうというわけです。
他にもつわりがひどい時に行う尿検査ではケトン体の有無を確認します。
ケトン体は人が飢餓状態になると出てくる物質と言われているので、ケトン体が確認出来た場合「重症悪阻」と判断され治療が必要となります。
つわりで飲み食いが出来ない状態が続くとケトン体が出ると言われています。
尿淡泊がプラスになるとダメなわけ
たんぱくというのは、タンパク質という体を作る上で重要な栄養素となります。
それが体外へ流出しているというのは現在、栄養が足りていない状態になってしまっている状態ということです。
妊娠中は自分だけでなく、赤ちゃんの栄養も確保しなくてはいけないので、栄養素が体外へ出てしまっている状態が進むと妊娠中毒症となり、赤ちゃんが育つことが出来なくなる危険があります。
妊娠すると体毛が濃くなるわけ
妊娠中はホルモンバランスが崩れやすく、その影響で体に様々な変化が出てきます。
体毛が濃くなるのもその一つです。
しかし体毛が濃くなるのは決して毛穴が増え、毛の数が増えているのではなく、体内でメラニン色素が増えたことによって、今生えている毛の色が濃くなって見えているのです。
産後ホルモンバランスが元に戻るにつれ、妊娠前の状態に戻っていきます。
体毛の中でお腹の毛が濃くなったという話を良く聞きますが、これは赤ちゃんを守る為に進化しているのではないかと言われています。
そう考えると、体毛が濃くなるのも母としての第一歩なのかと感じられます。
しかし、妊娠中でも体毛が濃いというのは女性にとって気になってしまうものです。
妊娠中の無駄毛処理は肌が敏感になっているので、あまり行わない方がよいと言われていますが、気になるようであれば処理しても構いません。
いつもより肌が敏感になっていることを心にとめ、肌に優しい処理方法を選び、処理後のケアも念入りにした方がいいでしょう。
今まで使っていたシャンプーが合わなくなり洗い上がりが変わってしまったり、髪の毛の質感がパサパサになったり脂ぎった感じに変わってしまったりです。
産後には髪の毛がたくさん抜けるという体験談もあります。
7割の人が経験することなので、心配はありませんが産後に起こる一つの現象として覚えておくと適切に対処できるでしょう。