妊娠超初期の便秘がひどい!便秘薬を飲んでも大丈夫?

多くのママが妊娠超初期に経験するという「便秘」。
この時期は妊娠検査薬でも無反応な時期。

生理前と勘違いしていたら、実は妊娠していたなんてことも。
なぜ妊娠超初期に便秘になりやすいのか、また便秘になったときの解消法についてご紹介します。

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妊娠超初期の母体の状態


妊娠超初期の兆候のひとつとして、「便秘」になりやすくなることが挙げられます。
それくらい多くのママたちが、妊娠による便秘に悩まされた経験があると言われています。
筆者も妊娠中はたびたび便秘に苦しんでいます・・。

妊娠超初期の母体の状態はどうなっているのでしょうか。

妊娠超初期とは妊娠0週から4週までの期間を指します。
この時期は妊娠検査薬でも無反応の示す期間で、妊娠に気づきにくい期間なので生理前の症状と勘違いする人も多いようです。

「妊娠0週0日」とは最終生理日の初日を指します。
つまり妊娠0週目は生理期間中で、まだおなかの中に赤ちゃんはいません。
したがって、この時期の飲酒や薬の摂取が胎児に影響することはほぼありません。

妊娠1週目もまだ妊娠はしていませんが、最も妊娠しやすい時期であり、早い人ではこの時期に排卵が起こりますが、多くの場合排卵は妊娠2週目に起こります。

妊娠超初期の便秘が最も起こりやすいとされる時期は、妊娠2~3週目に差し掛かる頃だと言われています。

この時期に排卵が起き、受精すると妊娠3週目後半にかけて受精卵が着床します。
妊娠と同時に、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌され、これによりエストロゲン、プロゲステロンといった妊娠を維持するホルモンが分泌され始めます。

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非妊娠時の便秘と妊娠時の便秘の違い


妊娠していない通常の便秘の原因は、主に生活習慣によるもの。
たとえば、偏った食生活による食物繊維や水分の不足、筋力(腹筋)の低下、ストレスや睡眠不足、長時間便意を我慢しているうちに出しにくくなった・・など。

一方、妊娠による便秘の原因は、主にホルモンによる影響と考えられます。

妊娠すると、体内のホルモンバランスが急激に変化します。

排卵後から分泌される「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、女性が妊娠しやすいように子宮内の環境を整えるほか、妊娠成立後も胎盤を形成したり乳腺を発達させたりする働きがあります。

しかし、このプロゲステロンは筋肉の収縮を抑える働きがあるため、子宮だけでなく胃や腸などの消化器官の動きも鈍くしてしまいます。

すると、胃酸や胃の内容物が食道に逆流したり、食べたものが腸の中に長時間停滞することにより水分が奪われ便秘になったりします。

通常時でも、女性の方が男性よりも便秘に悩む人は多いようですが、これまで便秘でなかったのに急にお通じが悪くなったというときはもしかしたら妊娠によるものかもしれません。

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便秘薬を飲んでも大丈夫?


妊娠中の便秘薬の服用は流産のリスクがあります。

子宮と腸は隣り合わせの臓器であり、
便秘薬の服用により腸への刺激や腸の膨張がおきるため、子宮へも少なからず影響を与えると言われています。

妊娠中でも服用可能な便秘薬はありますが、悪影響のあるものもたくさんありますので、市販薬などは自己判断で容易に服用しないようにしましょう。

妊婦さんが飲んではいけない便秘薬としては、「刺激性下剤」や「浣腸」があります。
これらは、即効性がありますが、子宮の収縮などを引き起こす場合があるため、妊娠中はなるべく避けるようにしましょう。

一方、「塩類下剤」とされる便秘薬は、主な成分が酸化マグネシウムで塩類の浸透圧によって腸に水分を溜め、便を柔らかくし、排便を促す薬で、即効性はなく、穏やかに効いていくので妊娠中でも服用可能とされています。

以前はあまり便秘で悩んだことがなく、便秘薬を試すことに抵抗がある人は、錠剤よりも液体で量を調整しながら服用してみるといいでしょう。

薬局で購入する場合は、必ず薬剤師に相談しましょう。
また、長期間の服用などは自己判断を避け、医師の指示を仰ぐようにしましょうね。

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妊娠中におすすめの便秘解消方法


妊娠により便秘になることは、良くある現象で、むしろ自然なことです。

しかし、便秘になると、肌荒れや頭痛、肩こりなどを引き起こすおそれがあるため、できる限り、早い段階で解消したいですね。

妊娠による便秘の解消法として、【ホルモンバランスを整える】方法と【生活習慣を整える】方法があります。

ホルモンバランスを整える

ホルモンバランスを整えるためには、エストロゲンを増やすことでプロゲステロンとのバランスを整えてあげることが挙げられます。

このためには、納豆や豆腐などの大豆イソフラボンを摂取することが良いようです。
また、大豆は食物繊維も豊富なので、これも便秘解消に効果的です。

生活習慣を整える

生活習慣を整えるためには、つわりで食事の量が減ることも便秘の一因になります。

まずは規則正しく1日3食の食事をとり、食物繊維を積極的に摂ることが大切。
また、便秘解消のためだけでなくとも、妊婦さんは通常より多くの水分摂取が望ましいとされているため、1日1.5~2Lの水分をとるように心がける。

納豆やヨーグルトなどの発酵食品をとり、腸内の善玉菌を増やす。
また、日頃からウォーキングなど適度な運動をし、下半身を冷やさないようにすることも効果的です。

症状がひどいときや、上記の対策を講じてもなかなか改善しないようなときは、病院へ行ってみることもおすすめです。
ただし、その際は必ず診察中に妊娠していることを医師に伝えましょうね。

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