妊娠する確率が高い年齢はいつ?年齢による変化は?

女性の社会進出により晩婚化が進み、高齢出産も増えていますが、高齢出産にはさまざまなリスクが伴うと言われています。
そもそも赤ちゃんは授かりものであり、「赤ちゃんが欲しい!」と思ったらすぐにやってきてくれるとは限りません。
お母さんの年齢に伴い、妊娠の確率はどのように変化していくのでしょうか。
今回は、年齢と妊娠の確率の関係についてご紹介します。

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妊娠の確率が高いのはいつ?

赤ちゃんが欲しいと思った時に、まず考えるのが「いつが妊娠しやすいの?」ということだと思います。
これについては、排卵日が1番妊娠しやすいのでは?と思っている人が多いかと思います。

しかし、実際はそうではありません。
まず、生理の1周期の中で妊娠できる日は6日間あります。

これは、射精された精子が女性の体内の中で最長5日間、排卵された卵子は1日生きられ、受精可能になるためです。
ですから、排卵の5日前から排卵日当日の合計6日間が妊娠可能な期間ということになります。

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自然妊娠する確率は?年齢による確率の変化は?


生理周期が規則正しく妊娠しやすい状態の人が排卵日などを妊娠に必要な条件を意識した場合、妊娠率は20〜25%と言われています。
ドイツの研究で、子づくりを始めて6周期で81%が、12周期で91%が妊娠したという結果も示されており、全年齢での妊娠率は約20%といえるようです。

では、この妊娠率が年齢的にどのように変化していくかというと、下記のようになります。

  • 25歳…25〜30%
  • 30歳…25〜30%
  • 35歳…18%
  • 40歳…5%
  • 45歳…1%

この結果を見ると、30代半ばからは妊娠率が下がっているのがよく分かります。
これには、卵子の老化が関係しているという見方があります。

女性の卵子は母親の胎内にいる時から、そのもとになるものが作られており、生まれてからは新しい卵子が作られることはないため、年齢とともに老化していきます。
また卵巣内の卵細胞数が37歳から42歳にかけて急激に減少し、卵子の数は10分の一になります。

このように、年齢とともに妊娠しにくくなっていってしまう訳ですが、無事妊娠が成立したとしても、そこから無事に出産に至るには、まだ長い道のりがあります。

次に、気になる流産発生率、ダウン症児の発生率、染色体異常の発生率の年齢による変化を見ていきましょう。

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産発生率、ダウン症児の発生率、染色体異常の発生率の年齢による変化は?


無事に妊娠が成立したとしても、その後の経過にも年齢による差が明らかになっています。

流産の発生率

  • 25歳…10%
  • 30歳…10%
  • 35歳…25%
  • 40歳…40%
  • 45歳…50%

ダウン症児の発生率

  • 20歳…1/1667
  • 25歳…1/1250
  • 30歳…1/952
  • 35歳…1/385
  • 40歳…1/106
  • 45歳…1/30

染色体異常の発生率

  • 20歳…1/526
  • 25歳…1/476
  • 30歳…1/384
  • 35歳…1/192
  • 40歳…1/66
  • 45歳…1/21

妊娠のリスク

このように、まず妊娠が成立する確率も35歳頃から低下するのと同様に、妊娠後出産までのリスクも35歳以降どんどん高くなっていくことが分かります。

こうしたデータを見てくると、妊娠も出産もやはり35歳までが適齢期のようですが、近年の晩婚化、晩産化をみていると、「赤ちゃんが欲しい」と思った時と自分の年齢が、そううまくもいかないものですよね。

そこで次に、妊娠率を高めるために日頃どんなことに心掛けて過ごしたらよいのかをご紹介します。

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妊娠の確率を高めるには?

今すぐに妊娠を望んでいなくても、いざ「赤ちゃんが欲しい」と思った時に急に体調は整えられません。
日頃から下記のような点を意識して、健康維持に取り組んでみましょう。

適正な体重を維持する

女性の妊娠・出産に適した体脂肪率は22%〜25%と言われています。
過度なダイエットは栄養不足や身体の冷えを招き、妊娠によくありません。

また、肥満は重度でなければ問題ないものの、肥満の原因が排卵障害の多嚢胞性卵巣症候群という病気の可能性もあります。
自分の身体の状態を一度きちんと知ることも大切と言えるでしょう。

身体を温める

身体の冷えがよくないと言われるのには大きな理由があります。
身体が冷えると、妊娠に必要な黄体ホルモンの分泌量が下がってしまったり、冷えによって血流が悪くなると卵胞刺激ホルモンの分泌量も下がり、排卵障害が起きやすくなります。

このように、妊娠に冷えは大敵で、逆に身体を温めることを意識して過ごすと良いと言えます。
食事の面では、生ものや冷たいものを控えたり、カフェインの多いものや甘いものの摂りすぎに注意し、身体を温める効果のある生姜や根菜類を積極的にとると良いでしょう。

また、妊娠しやすい体温は36.5℃と言われています。
体温が低めの人は、筋肉をつけることでも体温は上がるので、ウォーキングなど簡単に始められる運動から、日頃の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

タバコをやめる

妊娠したら吸うと良くないと言われるタバコですが、卵子の老化と数の減少を招くと言われています。
今後のためにも、夫婦で禁煙に取り組んでみましょう。

こうしてみると、妊娠率を高めることに心がけるのは、健康的な生活を送るということになりますね。
赤ちゃんのためにも、自分のためにも、生活の中にこうした習慣を取り入れていけると良いですね。

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