暑い時期やお風呂上りに、おばあちゃんから「白湯を飲ませなさい」と言われた経験のあるママは割と多いようです。私自身も実母からよく言われました。
産院では母乳やミルク以外には特に必要ないと指導されたのに、しつこく言われると「飲ませなきゃダメ?」と不安になりますよね。初めての子育てならなおさらです。
白湯のメリットやデメリット、白湯を飲ませる時期、白湯の作り方など、新米ママにもわかりやすいようにまとめてみました!
目次
白湯ってなんのために飲ませるの? 意外なメリットとは!?
白湯を飲ませるべきか否かは、実ははっきりとは決まっていません。
育児書や医師によって意見は様々で、ママたちは余計に混乱してしまいますよね。少し前の世代では飲ませることが一般的だったことから見ても、「やっぱり必要なのかな?」と不安にもなりがちです。
ただ厚生労働省が発表している『授乳・離乳支援ガイド』によれば、離乳食を始める5~6ヵ月までは母乳やミルクのみで水分は十分足りているとされています。
ですから必ずしも飲ませる必要はないと言えますね。
そうは言っても、白湯を飲ませることでメリットとなることもいくつかあるのは確かです。以下にメリットをまとめてみました。
いろんな味を体験させる
離乳食の前段階として、母乳やミルク以外の味に慣れさせて離乳食への移行をスムーズに。離乳食は基本的に茹でて調理するので、水の味に慣れておけば赤ちゃんが嫌がらずに食べてくれることが期待されます。
混合育児への切り替え
もともと混合育児なら問題ありませんが、母乳のみの赤ちゃんにミルクを飲ませようとすると難航することが多々あります。哺乳瓶の乳首を嫌がったり、ミルクの味が好きじゃなかったり。ママの体調不良や仕事復帰などのためにどうしても混合育児に切り替えたい時、ミルクの前にトレーニングする方法として白湯を与えます。
便秘解消
母乳やミルクだけの生後半年頃までは、多くの赤ちゃんは便秘しにくいものです。ただ離乳食が始まると水分不足によって、便が固くなって出にくくなることがあります。そんな時に白湯で水分を補ってあげることで、便秘が予防できます。
白湯を飲ませることのデメリットとは? アレルギーも?
メリットを確認したあとは、白湯を飲ませることによって起こり得るデメリットについてもチェックしていきたいと思います。
水道水の安全性
水道水には塩素やカルキなど、赤ちゃんにとっては負担の大きい成分が含まれています。これらは沸騰することによってある程度除去できますが、全て取り除くことができるわけではありません。
水分は足りている
赤ちゃんにとって必要な水分は、母乳やミルクから十分与えられています。喉が渇きやすいお風呂上りでも、母乳やミルクなどで補足してあげれば心配はありません。かえって白湯をあげすぎることによって、母乳やミルクの量が減ってしまうと栄養不足に陥る要因にもなります。
お金がかかる
水道水ではなく、より安全な天然水を与えたいと思うママも多いのではないでしょうか。出産を機にウォーターサーバーを設置したお宅も、身近にたくさんいます。確かに安全で手軽ではありますが、水道水に比べて費用はかかります。
アレルギー
産まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が低く、消化器官が未発達な状態です。母乳やミルク以外を与えることで、水に含まれる成分に過剰に反応することもまれにあります。両親や家系的にアレルギー体質である場合、白湯も慎重に与える必要があります。水のアレルギーに関しては下記のような怖い記事もあるようです。
(参考:https://mamanoko.jp/articles/8607)
いつから白湯を飲ませればいい?
白湯を飲ませるかどうかは、それぞれの考え方によるということがわかりましたね。
では具体的にいつから、赤ちゃんに白湯を飲ませ始めても大丈夫なのでしょうか? これに関しては、どんな目的で白湯を与えるのかということで時期が変わってきます。
水分補給として
生後2~3ヵ月くらいから
あまり早い時期だと母乳やミルクの量が不足する可能性があります。新生児の頃は栄養を摂ることが最優先ですので、授乳量が安定したくらいから与えるようにしましょう。
離乳食の準備
生後5~6ヵ月くらいから
離乳食の前に味に慣れさせたい場合には、離乳食開始の少し前から飲ませるといいですね。ただし無理に飲ませようとすると親子ともにストレスになります。赤ちゃんの飲みたがるタイミングであげるなどして、様子を見ながらあげてみましょう。
赤ちゃんのための白湯の作り方と保存方法
赤ちゃんに水道水を直接あげるのはまだ早いです。必ず一度沸騰させてカルキなどの余分な成分を抜いてから、与えるようにしましょう。
やかんで作る
やかんに水を入れたら火にかけます。沸騰したら弱火でさらに10分程火にかけておきましょう。時間が経ったら火を止めて、しっかり冷まします。
電子レンジ
マグカップなどの耐熱容器に入れて、600Wで1分半くらい温めてから冷まします。レンジの機種によってワット数や時間は変わってくるので、ママが飲んで確認しながら調節してみて下さい。
白湯はその都度作るのが一番衛生的ですが、保存する場合は密閉できる容器に入れて常温か冷蔵庫で保管するようにしましょう。冷えた白湯は、赤ちゃんにあげる時には再度人肌にまで温めます。
雑菌の繁殖を避けるためにも、作り置きした白湯は当日中に使い切るようにしましょう。
赤ちゃんが白湯を飲んでくれない! どうしたらいい?
離乳食などでも好き嫌いがあるように、白湯を好きな赤ちゃんもいれば嫌いな赤ちゃんもいます。
ただちょっとした工夫で飲んでくれることもあるので、お子さんに効果がありそうな方法をまとめてみました。
喉が渇いている時
暑い日やお風呂上り、外出した後など、喉が渇いているだろうタイミングであげると飲むことがあります。我が家の娘も哺乳瓶の乳首を嫌がってミルクは飲んでくれませんでしたが、お風呂上がりの白湯は少量飲んでいました。
哺乳瓶以外のグッズを試してみる
完母の赤ちゃんは哺乳瓶を嫌がる傾向にあるので、それ以外のグッズで試してみると案外飲んでくれるかもしれません。
- スプーン
- スパウト
- ストロー
- コップ
月齢によって使えるグッズは変わりますが、赤ちゃんによって使い分けてみて下さい。
とっておきの裏技
どうやっても白湯を飲んでくれない赤ちゃんには、白湯に砂糖を少しだけ加えるという方法もあります。甘味があるので、水の味が苦手な赤ちゃんでも飲みやすくなるようです。
- 白湯100㎖
- 砂糖小さじ1
口当たりが良いのでごくごく飲んでくれるかもしれませんが、飲み過ぎには注意して下さいね。慣れてきたら砂糖の量を減らして、ちょっとずつ白湯に近付けていきましょう。
まとめ
白湯は“どうしても飲まなくてはいけないもの”ではありませんが、手軽に水分補給をさせたり、便秘ぎみの赤ちゃんには助かる飲み物です。
赤ちゃんの様子を確認しながら、上手に取り入れられるといいですね。