秋から冬は風邪をひきやすく、いろいろなウイルスが流行る季節。
鼻水を垂らしている赤ちゃんをみると心配になってしまいます。風邪なのか、心配しなくていいのか。
お話ができない赤ちゃんの症状はママが理解してあげなければなりません。
目次
赤ちゃんっていつから風邪をひくの?
私たちにとって最も身近でかかりやすい病気は‟風邪”ですが、産まれたばかりの赤ちゃんはお母さんから様々な免疫をもらっているため、生後6ヵ月くらいまではあまり風邪をひかないといわれています。
さらに、おたふくかぜや麻疹、風疹はママが充分な免疫を持っていれば、赤ちゃんにも免疫が以降して生後8ヵ月~10ヵ月くらいまではかからないといわれています。
ただし、百日咳や結核、水痘は免疫がママからもらえないので注意が必要です。
そして、赤ちゃんが感染すると重症化しやすいのが“RSウイルス感染症”です。
2歳までにほぼ100%の子供が感染し、大人になっても感染を繰り返す病気ですが、1歳未満の赤ちゃんは重症化しやすいため注意が必要です。生後間もない赤ちゃんは細気管支炎、肺炎などの重篤な病気となる場合があります。
症状は、普通の風邪のように乾いた咳、鼻水、発熱が数日続きます。
感染してしまうと、特効薬はないのでウイルスが外に出るまで対処療法をするしかありません。
赤ちゃんから鼻水が出てきたときの対処法
赤ちゃんの鼻水をとるのってとても難しいですし、暴れられると危なくて困りますよね。
しかし、鼻水には風邪のウイルスがたくさん含まれているのでやはり取ってあげないと風邪は一向によくなりません。
綿棒でとってあげる
毎日のケアとしてもお風呂上がりの鼻水が柔らかくなっているといにとってあげるといいと思います。
綿棒は大人用の普通のものを毛羽立たせて、鼻の中でぐるっとまわすと簡単にとることが出来ます。
大人が口で吸ってあげる
少し勇気が必要ですが、昔ながらの方法です。
コツは片方の鼻ずつ吸い取ることです。ただ、お母さんに感染しやすいので、吸った後はよくうがいをすることが必要です。
鼻水吸引器を使う
鼻水吸引器にも種類があって
- スポイト式鼻水吸引器
- ママの口と赤ちゃんの鼻を管でつないで吸い取る形の鼻水吸引器
- 自動で鼻水を吸い取る吸引器
があります。
スポイト式は、ママが感染する恐れはないうえに安価で良いのですが、力加減の調節が難しいです。
ママの口とつないでとるタイプは、安価ですし、力加減も調節しやすいのですが、ママが感染する恐れがあります。
口で直接吸うのと同様に、よくうがいをすることが必要です。
自動の吸引器は、風邪がうつらないのは良いのですが力加減の調節が出来ないので物足りない感じがしてしまいます。
鼻水の種類
濃い黄色や緑の鼻水
細菌性の蓄膿症になっている可能性があります。
病院を受診すると抗生剤が出されるかもしれません。
緑色の鼻水
何らかの細菌に感染している可能性があります。病院へいきましょう。
黄色い鼻水
副鼻腔炎になっている可能性があります。病院へ行きましょう。
どろっとしていて、鼻づまりを起こしやすいです。
白い鼻水
風邪をひいています。様子を見てもいいかもしれませんが、鼻づまりになってしまうとつらいので病院に行って、早めに対処したほうがいいかもしれません。
透明の鼻水
発熱や咳がなければ、気温変化による鼻水と思われます。
赤ちゃんは寒い場所から暖かい場所にうつるだけで透明の鼻水を出します。
月齢の低い赤ちゃんは、鼻の中の粘膜も弱くてデリケートですし、鼻の下の皮膚もとてもデリケートです。
鼻水の種類に合わせてしっかりとケアしてあげたほうが良いです。
ウイルスの入っている鼻水が鼻の中に滞在していると病気が長引いてしまいます。
ママがうつらないようにするためには
赤ちゃんのもっているウイルスが大人にうつると、結構重たい症状になりやすいといいます。
なぜ重たくなるのかはっきりとした理由はわかりませんが、ママが風邪をひいてしまうと赤ちゃんのお世話をするにも家事をするにも、かなりつらいですよね。
ママは病気をしないことが一番家族の為になります。
だけど、赤ちゃんのお世話はしなければならないので大変です。
- マスクをつける
- 空気清浄機をつける
- 加湿をする
- こまめにうがい、手洗いをする
通常の風邪予防と同じですが、これらを徹底することが予防になります。
あとは、体力をつけてバランスの良い食事を心がけ、免疫力をあげられるとベストです。
しかし、毎日忙しくてなかなかそううまくいきませんよね。
やっぱり、「病は気から」です。
赤ちゃんのため、家族のため。そうやって気を張っていると流行性の風邪では仕方ありませんが、普通の風邪になら打ち勝てるかもしれません。
万が一感染してしまったら、倒れる前に何らかの対処をしてください。ママが倒れてしまうとパパも子供も困ってしまいます。無理せず、家事は少しくらいほっといてでも休むようにしましょう。