出産予定日はありますが、赤ちゃんは予定日に産まれるとは限らず、いつ産まれるのかはわかりません。始まり方も人それぞれ違います。
そろそろかな、とは何となく思っていても、いざ陣痛が始まると冷静ではいられなくなる妊婦さんも多いと思います。
わたしも初めての出産の時は、いよいよ出産が始まるという高揚した気持ちもあり、陣痛で痛みが増すにつれて他のことを考える余裕がなくなりました。
- 出産はどう始まるの?
- 病院にはいつ行ったらいいの?
- 入院するときには何を用意しておいたらいいの?
初めての出産を控える妊婦さんに知っておいてもらいたい事をまとめました。
出産はどう始まるの?
出産の始まり方は人それぞれですが、陣痛、破水、おしるしから始まる場合があります。
陣痛から始まる
最も多いのが陣痛から始まる出産です。
陣痛は規則的な痛みで、徐々に間隔が短くなり、痛みも強くなります。初産婦さんの場合は陣痛の間隔が10分間隔に、経産婦さんの場合は15分間隔になったら産院へ連絡します。
破水から始まる
お腹の中の赤ちゃんと羊水は、卵膜という膜に包まれて守られています。この卵膜が破れて羊水が出ることを「破水」と言います。
陣痛が始まってから破水することもありますが、陣痛が始まる前に破水することを「前期破水」と言い、破水から始まる出産です。
破水したあと陣痛が起こって陣痛から始まる出産と同じように出産が進んでいきますが、陣痛がなかなか始まらない場合は、陣痛促進剤が使われます。
破水したときは、雑菌が赤ちゃんに感染するのを防ぐためにシャワーや入浴は控え、まず産院へ連絡しましょう。
おしるしから始まる
おしるしは、赤ちゃんが包まれている卵膜が、子宮口が開くことで子宮から剥がれ出血することです。
色は鮮血の人から茶色っぽい色まで様々です。量も少量の場合が多いのですが、生理の時のように大量の場合もあります。
おしるしがきてから陣痛が始まるまでの時間は、数時間の人もいれば、1週間以上かかる人もいるので、すぐに産院に連絡する必要はありません。
生理用ナプキンなどをあてて陣痛がくるのを待ちましょう。
出血が長く続く場合、血の塊が多い場合には念のため産院に連絡します。
陣痛ってどんなもの?
陣痛=痛いということは誰もが知っていることですが、どんな痛みなのかは経験した人でないとわからないものです。
初めての出産の場合、陣痛がきたときに自分でわかるのかな?というのが心配になるかもしれません。
陣痛には、前駆陣痛と本陣痛の2種類があります。
前駆陣痛
弱かったり強かったりと痛みがまちまちで、間隔も不規則です。時間が経過しても一定の間隔にはなりません。
生理痛のように下腹部が重たいような痛みです。
臨月に入ったころに始まり、本陣痛までは数週間かかる人もいますが、前駆陣痛が始まって間もなく本陣痛になる人もいます。
本陣痛
規則的な痛みで、徐々に間隔が短くなり、それとともに痛みも強くなっていきます。初めは下腹部が何となく痛い、というところから、徐々に腰全体に痛みが広がります。
陣痛かな、と思ったときは痛みの間隔を測り、規則的な場合は本陣痛と思って良いでしょう。本陣痛の場合、痛みが強くなることで、これが陣痛だ!と確信できるはずです。
いざ病院へ!バッグの準備は?
いよいよ病院へ向かうときには、何を持っていけば良いのでしょうか。
もちろん事前に準備をしておかなければなりません。
いつまでに準備しておく?
妊娠37週からが正産期と呼ばれる時期で、いつ陣痛がきてもおかしくない時期です。遅くとも妊娠36週までには準備をしておくようにしましょう。
また、切迫早産で陣痛がきていなくても入院する場合もあります。急に入院になったときに旦那さんが持ってきてもらいたいものを探せないことがあります。
妊娠8ヶ月ころにはバッグに詰めなくてもわかりやすい場所にまとめておくようにすると良いでしょう。
バッグは2つに分けると良い
1つは出産までに使うものを入れます。
陣痛で辛く余裕がない中、1人で病院へ向かわなければならない場合、最低限のものを持って迎えるようにしておきます。
もう1つは出産後に使うものを入れます。
後から旦那さんに持ってきてもらっても良いでしょう。
出産前に使うもの
- 貴重品、入院手続きに使うもの:財布・携帯・母子手帳・診察券・印鑑
- 着替え、普段の必需品:・パジャマ・カーディガン・靴下・骨盤ベルト・眼鏡・コンタクト用品
- 陣痛中に使うもの:バスタオル・ハンカチ・ティッシュ・生理用品・産褥ショーツ・リップクリーム
- 陣痛中にあると良いもの:ハンドタオル・飲み物・ホッカイロ・うちわ・テニスボール・ゼリー飲料などの軽食
出産後に使うもの
- 着替え:下着(産褥ショーツ、産後用ブラ)・パジャマ・靴下・カーディガン
- 洗面用具:洗顔フォーム・シャンプーリンス・ボディーソープ・歯磨きセット・綿棒・タオル・基礎化粧品・メイク道具
- 小物:ティッシュ・産褥パッド・母乳パッド・携帯充電器・ビニール袋
- 赤ちゃんのもの:ガーゼ・肌着・退院するときの洋服・おくるみ・バスタオル
一般的なものをあげましたが、それぞれ産院で用意してくれるものもあります。産院からもらう持ち物リストと合わせてチェックしながら準備しましょう。
用意しておいてよかったもの
陣痛中にあってよかったものが、うちわとペットボトルに付けられるストローです。
出産中はいきんで汗びっしょりになったので、夫にうちわであおいでもらいました。
また、長時間の出産では喉が乾きます。ペットボトルで飲ませてもらうときに、そのままでは飲みにくいので、ストロー付きにしておくことでスムーズに飲めました。
テニスボールは私の場合は使わなかったのですが、使って良かったという人もいます。
まとめ
- 出産は陣痛から始まる出産の他に、破水から始まる出産、おしるしから始まる出産がある。
- 本陣痛と前駆陣痛の違いは、規則的で徐々に痛みが強くなるかどうかでわかる。
- 入院の準備は妊娠36週までに終えておく。
- 出産前に使うものと出産後に使うものとでバッグを分けておく。
- 必需品以外に、陣痛中にあったらよいものも含めて準備しておくと良い。