赤ちゃんが生まれてしばらくすると、顔を中心にできる湿疹に悩まされるママはたくさんいますよね。

乳児湿疹はほとんどの赤ちゃんがなると言われ、1~2ヵ月程で自然に治っていくので特に心配する必要はありません。

でも、3~4ヵ月経ってもうちの子だけ全然きれいにならない…。もしかして、アトピーなのかも? 他の赤ちゃんと見比べて不安になっていませんか?

赤ちゃんのアトピーはいつから発症するのか、アトピーとはどんな病気なのか、対策は?などアトピーのあれこれをまとめました。

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アトピーの症状が出るのは生後何ヵ月から?

生まれてから1ヵ月くらいの間に、顔を中心にして赤い湿疹ができる乳児湿疹。

これは胎児の時にお母さんのホルモンの影響を受けていた名残だと言われていて、清潔にしていれば1~2ヵ月くらいで自然に治っていくものです。

ただこの湿疹が2ヵ月以上続いて、慢性的に湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返している場合は、アトピー性皮膚炎が疑われます。

アトピー性皮膚炎ではないか、という診断は生後4ヵ月を過ぎてから下されることが多いようです。

アトピー性皮膚炎の症状が現れるのは、生後1~2ヵ月頃から。ちょうど乳児湿疹が盛んな時期とも重なっているため、どちらなのかを判断するのはとても難しいのです。

日本皮膚科学会が公表している『アトピー性皮膚炎治療ガイドライン』によれば、“乳児では2ヵ月以上、その他では6ヵ月以上”慢性的にかゆみを伴う湿疹が続いた場合、アトピー性皮膚炎と診断すると記載されています。
(参照:http://www.kyudai-derm.org/part/atopy/pdf/atopy2009.pdf)

それらのことから、乳児湿疹が収まり始める生後3~4ヵ月頃まで湿疹が繰り返されるお子さんは、アトピー性皮膚炎の可能性があるのですね。

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アトピーってどんな病気? 原因はなに?

アトピーの症状は主に以下の5つです。

  • 赤い湿疹
  • 小さいぶつぶつ
  • 皮がカサカサむける
  • 皮膚が厚くなる
  • かさぶたができる

アトピーかどうかを見分ける基準として、同じ場所に繰り返し湿疹ができることも目安になります。

赤ちゃんのうちは、顔や頭、耳のつけ根に症状が出ることが特に多いです。悪化すると首や肘の内側、膝の裏側など関節部分にも湿疹が見られます。

他には体に『貨幣状湿疹』という円形の湿疹が出来ることも。

これらの湿疹は左右対称に症状が出ることが多く、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎を見分けるポイントともなります。

アトピーの原因ですが、実ははっきりしていません。まだまだ研究途中で謎が多い病気なのです。

■原因だと考えられているもの

  • 黄色ブドウ球菌
  • ダニやカビ
  • ペット
  • 食事バランス
  • 生活習慣
  • 睡眠
  • ストレス

この他にも両親や兄弟に喘息やアトピー、花粉症、アレルギー性鼻炎などのアレルギー素質があると、子どももアトピーになる傾向があると言われています。

アトピーは放っておくと喘息などの他のアレルギー症状を引き起こしたり、視力障害や睡眠障害を招いたりする可能性もあります。正しい対処をしていくことが必要なのですね。

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アトピーの赤ちゃんのためにできること

アトピーの赤ちゃんへの対応は、基本的には3つです。

薬物療法

ステロイド外用薬を用いた治療のことです。

ステロイド外用薬は湿疹やかゆみを引き起こす皮膚の炎症を抑える効果があります。この成分は、副腎皮質という臓器で作られるホルモンに似せて作られています。

ステロイド外用薬の強さは一番強いⅠ群~V群までに区別されていて、赤ちゃんにはⅢ群~Ⅴ群が処方されることが多いです。

私の経験では目の周りはⅤ群のプレドニゾロン、顔や症状の強くない場所にはⅣ群のロコイド、体や湿疹が悪化してしまった場所にはⅢ群のエクラーが処方されるなど、湿疹のある場所や程度によって使い分けるように指示されました。

スキンケア

アトピーの子にとって、スキンケアは基本中の基本です。どんなにステロイド療法を続けたところで、スキンケアを怠るとあっという間に症状は悪化してしまいます。

■スキンケアの注意点

  • 汚れたときは洗って、保湿剤を塗る
  • 爪をきれいに整える
  • よだれはまめに拭いて、必要なら保湿剤でカバーする
  • 髪の毛は目や首にかかって刺激にならないように気を付ける
  • 清潔な衣類や寝具を使う

夏場は特に汗や紫外線の刺激が多いので、汗をこまめに拭き取ったり、必要ならシャワーを浴びることも有効な対策です。我が子も湿疹が酷かった時期は、朝晩のシャワーを続けました。薬の浸透具合もかなり違ってくるので、手間ですが洗ってから保湿をしましょうね。

日焼け予防や虫よけも大切ですね。アトピーの赤ちゃんには日焼け止めや虫よけスプレーも刺激になることがあるので、お子さんにあった商品を選んだり、帽子や虫よけパッチなども利用したりしてみましょう。

逆に乾燥しやすい冬は、日に何度か保湿剤を塗ってケアしてあげましょう。

シャワーやプール、入浴後の保湿は5~10分以内に行うとより効果的です。洗って、塗って…の繰り返しの日々は、想像以上に大変です。ママには家事や他のお子さんのお世話もあったりしますからね。

でも、清潔&保湿こそが、アトピーの赤ちゃんには最も大切なのです。必ず良くなると信じて、継続して下さいね。

悪化要因の対策

悪化要因とは、ダニ・ハウスダスト・カビ・ペットなど、赤ちゃんのいる環境が及ぼす影響のことです。

ダニ対策

  • 布団は天日干しで乾燥させたのち、掃除機をかける
  • 毎日掃除する
  • ぬいぐるみやカーペット、布製のソファーなど、ダニが繁殖しやすいものを避ける

カビ対策

  • カビの発生しやすいお風呂、台所、トイレに注意する
  • 換気を十分に行って、湿気がこもらないようにする

ペット対策

  • 犬、猫、ハムスター、鳥はアレルゲンになるので飼うのを避ける
  • すでに飼っている場合は、赤ちゃんのいる部屋と分けるなど工夫をする

食事のバランスや生活リズムを整える

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まとめ

まだまだ研究途中の謎が多い病気なのですが、2015年に慶応義塾大学の研究チームによって、アトピー性皮膚炎に苦しむ患者さんや家族に光明を射す研究結果が提示されました。

(参考:http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2015/osa3qr000000t3i7-att/20150422_nagao.pdf)

皮膚炎の原因は黄色ブドウ球菌が大きく関係しているというもので、この研究を元にステロイド剤で対処していくこれまでの治療法ではない、根本的な治療ができるようになるのではないかと期待が寄せられています。

我が子もアトピーっ子なので、この研究成果がニュースになった時、いずれは根治できる病気になるのかも知れない…と嬉しく思いました。

今は清潔と保湿、たまにステロイドに頼る毎日を過ごしています。とにかく主治医の先生を信じてケアを続けてきて1年半、息子の肌は知らない人が見ればアトピーとは信じられないくらいきれいになりました。すべすべ、モチモチの肌に思わず頬ずりしたくなっちゃうほど。

現段階では対処療法と保湿による予防しかできませんが、アトピーで苦しむお子さんたちが早く解放される世の中になって欲しいです。それまでは、一緒にお子さんのケアに励みましょうね!

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