欧米では一般的な無痛分娩。しかし日本での実施例はまだ少ないというのが現状です。

私は無痛分娩を医者から勧められて決意し、結果無事出産したのですが最初はとても不安でした…。

お産というとやはり激痛、耐えがたい痛み、苦しむ…というイメージがあり、誰だって少しでも楽に済ませることができたらと願いますよね。「安産祈願」のお守りがあるようにそれは当然のことです。

しかし無痛分娩の事故について報道がなされるとネガティブな印象を持ったり心配されたりする方は多いはずです。

そこで無痛分娩を選択する前に是非知っておいて欲しい三つの点をご紹介します。

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無痛分娩とは?本当に痛くないの?!


無痛分娩とは麻酔を使うことで陣痛の痛みを“軽減”することです。
眠っているうちに終わっているというようなものではなく、お産の間いきみが必要なケースもありずっと意識のある状態を保ちます。

つまり“無痛”とはつきますが、実際のところ痛みを“和らげてくれる”程度であり、その他の点では通常の出産とあまり変わらないのです!

無痛分娩を「電動アシスト自転車」に例えることができます。

電動機(モーター)が人力を補助してくれるので普通の自転車に比べ楽に走行でき体力の消耗を軽減してくれますが、結局のところ自転車を進ませるのは乗っている人の力であり搭乗者がペダルをこがなければ走行はしません。

同じように無痛分娩も、ママのお腹から出てこようとする赤ちゃんと産もうとするママの共同作業を痛みの軽減という形で“サポート”してくれるに過ぎないのです。

無痛分娩は一般的に「硬膜外麻酔(硬膜外鎮痛法)」と言って、脊椎と背骨の隙間に背中側からカテーテルを通し麻酔薬を注入する方法になります。

脊椎は痛みを伝える神経なので、強い鎮痛効果が期待できるわけです!

こちらの動画は硬膜外麻酔による無痛分娩を実際に行った方の感想と麻酔の様子です。とても参考になるので是非ご覧ください。

しかしこの「無痛分娩」を選択する前にどんなメリットやデメリットがあるのかは知っておきたいですよね。その点をいくつか次にご紹介します。

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無痛分娩のメリット、デメリット。

無痛分娩のメリット(個人差あり)

  • 出産の時の痛みが軽く済む。
  • 疲労が少ない。
  • 出産後回復が早い。
  • 血流と酸素量を保って分娩できること。

一般的なお産の場合、呼吸を止めて力を入れママがいきむことや痛みによって赤ちゃんへの酸素供給が少し減ってしまうと言われているですが、無痛分娩(硬膜外麻酔)なら呼吸が楽にできるので赤ちゃんへ酸素を十分に届けることができるメリットがあります。

もちろんある程度赤ちゃんに届く酸素量が減ってしまったとしてもさほど問題はないものの、「妊娠高血圧症候群」の方は出産の際の痛みが悪影響を及ぼす(赤ちゃんへの血流が減っている為)可能性もあるのです。

無痛分娩のデメリット(個人差あり)

  • 普通分娩に比べてコストがかかる。(費用については後で詳しくご説明しますね。)
  • 分娩時間が長くかかる傾向がある。

麻酔の副作用によるものですが、足に力が入らなくなっていきみにくかったり、麻酔によって子宮の収縮が弱くなりママのいきむ力が弱くなったりするので時間がかかることがあるからです。

人によっては起こるかもしれないこと

  • 軽い血圧低下。
  • 頭痛
  • かゆみ。(鎮痛剤の作用の一部によって起こるもの。)
  • 背中に注射された場所が痛い。

私の場合痛みはなかったのですが、やはり後ろで何をされているのか見えない恐怖とか、ヒヤっとした冷たい液体が腰の辺りにじわーっと流れ込んでくるような感覚はありましたね。

病院が人手不足であったり必要な処置を怠ったりするなどして事故に至ったケースがあるものの、重い合併症の出現や大事に至ることは非常にまれであり無痛分娩を過度に恐れる必要はないのです。

しかし妊婦さんの体質や病気、アレルギーなどによっては無痛分娩ができないケースがあります。
逆に心臓や肺に病気がある方など通常の出産方法では負担が大きすぎるので、無痛分娩を医者から勧められるケースもあります。

注意すべき点ですが無痛分娩を希望する場合は早いうち、できれば妊娠32週より前に産婦人科医に相談しましょう!

無痛分娩ができない施設もあり、その場合他の産院を紹介してもらうなど場合によっては病院を変えなくてはならないかもしれないからです。
陣痛が来てから無痛分娩を希望していると言われたら病院も対応するのが困難になりますからね…。

最後に無痛分娩にかかる費用についてご説明しますね。

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無痛分娩にかかるコストは?


無痛分娩は保険が適用されません。ですので、費用は自己負担になります。

ただし、かかる費用は病院によりかなり異なります。

一般総合病院ですと、3~10万円くらいですね。大学病院だと1~16万円。だいたい普通分娩にかかる費用プラス10万円くらいになります。

私は無痛分娩に対してネガティブなイメージがあったのですが、不安に感じていることや疑問に思うことなどを医者に相談し、メリットとデメリットについて、また異変が生じた時は気づいてすぐに複数の医療スタッフによって対応すると説明して頂いたので安心して出産に臨むことができました。

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まとめ

  1. 無痛分娩は陣痛の痛みを和らげて、サポートしてくれるものであり、一般的に「硬膜外麻酔(硬膜外鎮痛法)」という方法により行われる。
  2. 無痛分娩には出産時の痛みが軽く済むなどメリットと麻酔の副作用などのデメリットがあり、その両方を知っておく必要があるが無痛分娩を過度に恐れる必要はない。無痛分娩を希望する場合はなるべく早く病院に相談する。
  3. 無痛分娩にかかる費用に保険は適用されないので、自己負担となる。費用はだいたいプラス10万円くらい。(ただし病院によって異なります。)

なかには「赤ちゃんはお腹を痛めて産まなくてはならない。」という考えを持つ方もいるかもしれませんが、出産に限らず以前は苦しみや痛みに耐えなくてはならなかった医療行為が今では患者さんへの負担が少ない方法にどんどん変わっていっています。

医学は日々進歩しています!!
何も母親世代の考え方が今の時代に正しいとは限りません。

例えば私は貧血が酷いので今年胃カメラ検査を経験したのですが、鎮静剤を使用してやってもらったので意識がスーッと薄れていき、ウトウトしている間に終わっていました。

「起きてください!終わりましたよ。」と、看護士さんに声をかけられるまでほとんど記憶がありません。

母親が一昔前胃カメラを経験し、「苦しくて辛くてたまらず何度もオエッとなった。もう二度とあんな経験はしたくない。」と話していたので前日は怖くて眠れなかったのですが、「今の医学は本当にすごいなあ。」と感動してしまったくらいです。

私は、無痛分娩を選択して本当に良かったです。

出産の方法を決めるべきなのは妊婦さん自身ですが、せっかく「無痛分娩」という方法もあるので是非選択肢の一つとして考えてみることを私個人としてはおススメしたいです。

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